女優の沢尻エリカさんが、体調不良のため約5年ぶりに銀幕復帰した主演映画「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督、7月14日公開)のPR活動を休止すると、所属事務所のエイベックス・マネジメントが15日、ファクスで発表した。休止期間は明言されておらず、7月5日に予定されている同映画のジャパンプレミアへの出席や、そのほかの芸能活動は「今後の経過を見て判断する」という。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
所属事務所は「(PR活動を)本人の体調が優れないため、休止させていただきます。医師の判断によりますと、一定期間の静養が必要とのことで、今後につきましては、医師と相談の上、体調を整えてから仕事を再開させていただきます」としている。
また同日、同映画の蜷川監督と宇田充プロデューサーが、沢尻さんの活動休止を受けて文書でコメントを発表した。蜷川監督は「『(主人公の)りりこの役がなかなか抜けない』と言っていた彼女に静養が必要なのは、必然のような気がします。『これで私は胸を張ってみんなの前に立てる。実花さん本当にありがとう』と、映画完成の初号試写が終わった時、手をとり泣きながら言った彼女が戻って来る日を心から待っています」とコメント。宇田プロデューサーは沢尻さんの体調不良を「(同映画の主人公)りりこさながらに思えてなりません」といい、「近いうちに満席の観客席から鳴りやまない拍手を浴びる姿を、気負わないそのままの姿を見たいと思っています」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)
私にとってこの「ヘルタースケルター」が宿命だったように、エリカにとっても運命的な作品だったのだと思います。
あまりに出来すぎな筋書きに、物語が現実に追いつかれそうな気がしてなりません。
「ヘルタースケルター」を撮っている時、何度も現実と物語がリンクし、境界線があいまいになる体験をしました。
前日の撮影をお互いまったく覚えていない程、私たちは物語に進んで沈んでいったのだと思います。
現場での彼女はりりこそのものでした。
「りりこの役がなかなか抜けない」と言っていた彼女に静養が必要なのは、必然のような気がします。
魂をかけて今持てるすべてをお互い出し切った、その結果がすべて映画に詰まっています。
「これで私は胸を張ってみんなの前に立てる。実花さん本当にありがとう」と、映画完成の初号試写が終わった時、手をとり泣きながら言った彼女がもどって来る日を心から待っています。
蜷川実花(「ヘルタースケルター」監督)
映画「ヘルタースケルター」の主人公・りりこ“タイガー・リリィ”は、無責任な欲望にまみれた芸能界にありながら、駆け抜け突き進むパワフルな生命力にあふれています。
これはまさに、今を生きる私たちが “いかに生き抜くか”を考える契機となる映画になったと思ってます。
この映画は、エリカさんと共に実現を夢見た企画です。撮影現場においても全力を尽くしやり遂げ、オンもオフも最高の演技を見せることのみを考え、妥協を許さない姿勢は、本当にストイックでした。人付き合いは不器用なことも含めて、こんなにも真っすぐでカッコイイ女優はいないと実感しました。
今回の体調不良によるPR活動休止について、私たちには、まさに劇中の“りりこ”さながらに思えてなりません。それは人生を狂わせるほどに賞賛とバッシングを繰り返す世間であり、私たち大衆の無責任な様。そして、その中にあっても全身全霊で駆け抜ける、ひとりの人間の生き様です。
エリカさんらしい、ピュアでまっすぐな女優魂を見せてもらい、本当に胸を張って、世界中に誇れる作品に出来上がったと思っています。近いうちに、満席の観客席から鳴りやまない拍手を浴びる姿を、気負わないそのままの姿を見たいと思っています。映画のすがすがしく力強いラストさながらに。
宇田充(アスミック・エース エンタテインメント 企画・製作事業本部GM/プロデューサー)
BS12 トゥエルビでは、人気サメ映画「シャークネード」シリーズ6作品を、「衝撃!サメ劇場!帰ってきたシャークネード2024」と題して、4月27日から3夜連続で放送する。
2021年公開の映画「ゴジラ vs コング」の続編となる「ゴジラ x コング 新たなる帝国」(アダム・ウィンガード監督)が4月26日に公開されたことを記念して、怪獣たちによる“無…
塚原あゆ子監督がメガホンをとり、野木亜紀子さんが脚本を担当、ドラマ「アンナチュラル」(2018年)と「MIU404」(2020年)の世界線と交差する“シェアードユニバース”のノン…