日本映画の祭典「第46回日本アカデミー賞」授賞式が3月10日、東京都内で開催され、映画「ある男」(石川慶監督)の妻夫木聡さんが最優秀主演男優賞に選ばれた。「悪人」(2010年)で「第34回日本アカデミー賞」の同賞に輝いて以来、12年ぶりの受賞に、目を潤ませながら喜びを語った。
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妻夫木さんは「『悪人』でも最優秀主演男優賞をいただいたんですけど、そのときは中継だったので今回は実際に(トロフィーを)いただくことができて本当にうれしいです」とスピーチ。
続けて「とにかく僕はほんとに日本映画が大好きです。これからも日本映画を盛り上げていけるように、みなさんと一緒にまた仕事ができたらうれしいです。今回は本当にありがとうございました」と話した。
映画は、累計28万部を超える平野啓一郎さんの同名のベストセラー小説が原作。里枝(安藤サクラさん)の夫・大祐(窪田正孝さん)は不慮の事故で命を落とすが、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島秀和さん)は遺影を見て「大祐じゃない」と告げる。大祐として生きた“ある男”は、いったい誰だったのか。調査を行う城戸(妻夫木さん)は、真実に近づくにつれて、ある男に対して複雑な思いを抱いていく……というストーリー。
同賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられ、選考は日本アカデミー賞協会員の投票で実施される。今回の選考は、2022年1月1日~12月31日に公開された作品が対象。羽鳥慎一さんと有村架純さんが司会を務めた。
阿部サダヲ「死刑にいたる病」▽大泉洋「月の満ち欠け」▽妻夫木聡「ある男」▽二宮和也「ラーゲリより愛を込めて」▽松坂桃李「流浪の月」
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