歌手で俳優の沢田研二さんと菅田将暉さんがダブル主演を務める映画「キネマの神様」(山田洋次監督、8月6日公開)の主題歌に、「RADWIMPS feat.菅田将暉」の「うたかた歌」が採用されたことが4月9日、分かった。菅田さんとRADWIMPSの野田洋次郎さんは、劇中で撮影所で働く盟友役として共演している。2組は今回、初めて楽曲でタッグを組む。
ウナギノボリ
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映画は、人気小説家の原田マハさんの同名小説が原作で、1920年に松竹の前身となる松竹キネマ合名社が設立され、今年で100周年を迎えることを記念して製作。当初は、昨年3月に死去した志村けんさんと、菅田さんがダブル主演を務める予定だった。
ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田さん)は、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」。若き日のゴウ(菅田さん)は助監督として、青春を謳歌(おうか)していた。しかし、初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大けがをし、作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める……というストーリー。
主題歌は野田さんが作詞作曲を務め、菅田さんをゲストボーカルとして迎えた。歌詞は劇中の役柄が重なり合うように、歌い分けされている。野田さんは「撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて『監督にこのデモをお渡しください』という感じで贈ったのが一番最初です」と明かす。さらに「志村さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい」と思いを語る。
野田さんからデモを受け取った映画のプロデューサーが曲に感銘を受け、映画の主題歌に決定した。野田さんと共に主題歌を担当することになった時の気持ちを、菅田さんは「いやびっくりしました。謎でした」といい、「こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして『こんなのできたから』ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて『わぁ~!』と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした」と喜びを明かしている。
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