ブラックリスト:クーパーとアラムが「シーズン4」の見どころ語る 日本の印象は?

「ブラックリスト シーズン4」に出演しているハリー・レニックスさん(左)とアミール・アリソンさん
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「ブラックリスト シーズン4」に出演しているハリー・レニックスさん(左)とアミール・アリソンさん

 大人気海外ドラマ「ブラックリスト」のシーズン4が31日から海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」で独占日本初放送される。FBIの最重要指名手配犯だった“犯罪コンシェルジュ”レディントン(レッド)と新人捜査官のエリザベス(リズ)が凶悪犯罪者たちと対決するアクションサスペンスで、刺激的でハードなアクションや緊迫感のある心理戦、個性豊かな登場人物たちが織りなす複雑なストーリーなどが見どころだ。FBIをまとめる温かく頼もしい上司のハロルド・クーパー役を演じるハリー・レニックスさんと、ITスペシャリストで心優しいアラム・モジタバイ役のアミール・アリソンさんに役への思いやシーズン4の見どころなどを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇大ヒットの理由は… キャストが分析

 --日本でシーズン4が放送されますが、今のお気持ちは。

 ハリーさん:とてもうれしく思っています。やはり日本はとても重要なマーケットですし、アメリカ以外でどんなことが受け入れられているのか(が分かる)。日本でヒットすれば一つの水準が保たれると思っています。やっとシーズン4のいろんな謎をみなさまに見ていただけることをうれしく思っています。

 アミールさん:まったくハリーに同感で、私も驚いています。まったく違う文化の日本でドラマを楽しんでいただけることは本当に素晴らしいと思っています。毎朝、自分がこの番組に出演していることを、夢かと思ってつねるぐらい、幸せに思っています。

 --役について。演じるうえで、どのようなことを大事に考えていますか。

 ハリーさん:私の好きな格言で、「役は運命だ」という言葉があります。クーパーは常にヘッドコーチのような存在で、何を差し置いてでも自分たちの任務を遂行する努力している。僕は俳優としてもそうだと思っています。それが彼との共通点。何を差し置いてでもやるべきことをきちんとやる、ということを感じています。

 アミールさん:アラムは誰がみても心優しい人。仲間に対しても、ときにはブラックリスターに対しても。彼に対して僕は感動すら覚えるわけですね。彼らの任務はどうしても国民を守ることだと思います。そして、何か国民が危険にさらされているときに、彼は万難を排して阻止しようとするでしょう。そこで常にベストを尽くすことによって、国民を失望させない、仲間を失望させない、ひいてはクーパーを失望させないように努力する人間です。こういった任務に就けることを喜んでいますし、ある種の祝福だとも考えています。僕もこの役で、この番組に出られることを祝福だと考えています。どんな俳優でも夢のような役どころだと思いますし、軽んじて思っていませんし、全力投球でやっています。そこはアラムと通じるところがあると思うし、同じ気持ちというのを役に反映させているつもりです。

 --大ヒットしましたが、2人が思う「ブラックリスト」の魅力は。

 ハリーさん:僕は一つの方程式があると思います。それはまずアクション、魅力的な演技だと思っています。(ドラマは)昔からある内容じゃないですか。つまりFBI、警察官が悪役を(捕まえる)、という。だけどそれを巧みな形で現代風にアレンジして予想がつかない物語展開をしているところは魅力があると思いますし、リアリズムでありながら、昔からの慣れ親しんだ構図でもある、それが人々の心を引くのだと思います。

 アミールさん:このドラマがヒットするのは四つの理由があると思います。まず1点は1話完結になっていること。毎週いろんなブラックリスターが登場して、複雑だけど一応解決する。二つ目は、根底には延々と一つのミステリー、つまり「レッドがどう彼女(リズ)の過去に関係しているのか」、そのミステリーが連綿と続いていること。それとブラックリストたちの“結社”、それらが全部リンクしています。1話完結でありながら、延々と続く謎、その二つをうまく合体させたのはブラックリストが初めてだと思います。次に、「ブラックリスト」というコンセプト。次のブラックリスターにいくためには、目の前にいるブラックリスターから彼らの所在を聞かないといけない。そうしないとどう捕まえていいか分からない。ということは、なおさら、本当にブラックリスターっているんじゃないか、と思わせるリアリズムがそこに生まれると思います。四つ目は、世界が誇る名優が出演していること。もちろんそれは(レッド役の)ジェームズ・スペイダーです。そしてもうひとり、ハリー・レニックスです。

 --シーズン4の見どころは。

 アミールさん:常に思うのは、この「ブラックリスト」のプロデューサー、そして脚本家は、とにかく前作より勝るものを作り続けることにたけているスペシャリストだなと。シーズン4まできてどんどん面白い展開を生み出すのはすごいことだと思います。75話作っているのに、前より面白い展開になっているから。シーズン3では、リズが自分の死を偽装します。それで、彼女が生きていると発覚したときのみんなの反応。そのシーンのために、僕はいろいろ考えたことを覚えています。どういう反応を、アラムとしてはした方がいいのか。その偽装のシーンから、いろんな展開が生まれる。それがシーズン4の見どころだと思います。そして、もうひとり、謎の人物、カークが登場しています。彼こそがレッドとリズの関係の謎の根本を握っていると思わせる人物なので、そこも見どころでしょう。

 ◇初来日で“あること”にびっくり 行きたい場所は…

 --アミールさんは初来日ですが、日本の印象は? 

 アミールさん:一昨日来まして、実は父と一緒に来ています。(来日は)親子のバケーションでもあるわけですね。昨日は父と浅草に行きました。浅草寺や、隅田川のほとりも散策しました。地下鉄に乗ったのですが、日本はいろんな路線があるしちょっと迷ったんですけど、地下鉄に乗って街を歩いて気づいたことがあります。とにかく街がきれいです。そして服装がキチンとしていることにびっくりしました。とっても楽しんでいます。

 --ハリーさんは以前も来日されていますが、今回行ってみたいところや、アミールさんにおすすめしたいところは?

 ハリーさん:京都に行きたいです。前回は友人のジュリー・テイモアが演出していた「ライオン・キング」のオフに来たんですが。実際の場所は覚えてないからなかなかすすめることはできないんですが、炉端焼きがとってもおいしかったので、印象に残っています。

 アミールさん:(自分の)父が外科医なんです。それでなかなか時間が取れなかったので、今回一緒に来れてうれしいです。父は実は40年ほど前に医学生のときに交換留学生として来て、(群馬県)伊勢崎市にある病院で研修をしていたらしいんですね。2度目ですが、自分の記憶と同じように日本の方々は礼儀正しいし、すごく今回楽しみにしていたようです。

 --シーズン4を楽しみにしているファンにメッセージを。

 ハリーさん:今回来られなかったキャストを代表して、この番組が日本で人気を誇っていることがいかに我々にとってうれしいことかをお礼申し上げたいと思います。日本は確実にいいものを分かるという長年の文化をお持ちです。ですから、日本でこの番組が高い評価を得ているということは大変うれしいですし、心よりお礼を申し上げます。これからもご支援ください。それによって次のシーズンにつながることを願っています。

 アミールさん:僕もハリーが言ったことに同感です。今回日本に来られてうれしく思っていますし、日本でこれだけの人気を誇っていることが信じられない。ブラックリストのファンのためにも、この番組が長く続くことを願っています。それと記者の方がすごいスピードでタイプしていて……。アラムも速いスピードでタイプしていて、もしかして速すぎて説得力がないかなと思ったんですけど、あなたがそれだけ速くタイプなさるなら、十分アラムのスピードでいいから、これからは自信をもってキーボードをたたきます(笑い)。

 シーズン4は31日から毎週火曜午後10時に海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」で日本初放送される。

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