2013年にテレビアニメが放送された「有頂天家族」の続編「有頂天家族2」が制作されることが18日、明らかになった。森見登美彦さんの小説「有頂天家族 二代目の帰朝」(幻冬舎)が原作で、前作に続き「さよなら絶望先生」の久米田康治さんがキャラクター原案を担当し、P.A.WORKS(ピーエ ーワークス)が制作する。
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「有頂天家族」は、京都を舞台に、人間に化けるタヌキの名門「下鴨家」の三男・矢三郎を中心に、一家に起きるトラブルと家族愛あふれる絆を描いたコメディー。原作「二代目の帰朝」は、まあまあ愉快に暮らしていた矢三郎の元に、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎ「二代目」が英国から戻ると、平和な街の気配が一変して混迷を極める……というストーリー。
18日に行われた「京都国際マンガ・アニメフェア2016」のステージイベントで発表され、ティザービジュアルも公開された。声優は、矢三郎役を櫻井孝宏さん、長男の矢一郎役を諏訪部順一さん、次男の矢二郎役を吉野裕行さん、四男の矢四郎役を中原麻衣さん、妖艶な美女の弁天役を能登麻美子さんが前作に続き担当する。
また映像化しにくいものを書いてしまった。それが続編を書き上げたときに思ったことです。不器用な原作者である私は制作陣への適切な配慮を忘れ、おのれの荒ぶる妄想を抑えることができませんでした。これから制作陣の皆様が立ち向かわねばならぬ幾多の困難を思うにつけ、慚愧(ざんき)の念に耐えません。暴れん坊な原作者をお許しください。略儀ではありますが当コメントにて謝罪の意を表するとともに、第1期を凌駕(りょうが)する傑作の誕生をお祈り申し上げます。
「有頂天家族2」の見どころは、魅力的な新キャラクターたちです。ぜひ1期を見て、読んでいただいてから、この新しい世界を堪能してほしいです。
原作第2部の映像化には、前作以上の冒険と覚悟が必要だと思いました。アニメは作りたいけれど、浮かれて足を踏み外せば鉄鍋の底に転がり落ちるだろう。柔らかな毛玉に包まれた世界で、もう一度前作の幸福感を味わいたい。かと言ってクモの糸をつかみ損ねれば、地獄絵の業火(ごうか)に焼かれるやもしれぬ。そんなこんなでモヤモヤしているうちに、身の内からプツプツと湧き出してくる阿呆(あほう)の血のささやきが、どんどん大きな歌声になってきました。いつでも波風立てるよ、ずんずん立てるよ、いつでも平和を乱すよ、がんがん乱すよ♪ この歌を口ずさむだけで、いまは「金曜倶楽部」の鍋の縁でも笑って踊れる気になっています。
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