テルマエ・ロマエ:創作秘話まとめた「テルマエ戦記」発売

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 古代ローマ帝国の浴場設計技師を主人公にしたマンガ「テルマエ・ロマエ」の作者・ヤマザキマリさんが、同マンガを描き始めたころから映画のワールドプレミアまでのブログをまとめた書籍「テルマエ戦記」(エンターブレイン、777円)が20日に発売された。

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 「テルマエ・ロマエ」は、10年に「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をダブル受賞した米シカゴ在住のヤマザキさんのコメディーマンガ。古代ローマ時代の浴場限定の設計技師ルシウス・モデストゥスが、なぜか現代の日本の銭湯や温泉、浴槽にタイムスリップするようになり、風呂上がりのフルーツ牛乳やシャワー、あかすりタオル、シャンプーハットなどを知り、ローマで再現して名声を得ていく……というストーリー。

 「テルマエ戦記」は、同マンガの思わぬヒットに動揺したり、実写映画化に驚いたりするヤマザキさんのリアルな反応や、海外でマンガ家として生活するヤマザキさんの日常が、ブログの記録として掲載されている。さらに、ヤマザキさんが同マンガを出版社に持ち込み、掲載が決まった当時の思いなどがまとめられているほか、「テルマエ・ロマエ」を描くきっかけとなった古代ローマを舞台とした幻のマンガ「VICTORIA」も掲載されている。

 「テルマエ戦記」のほか、エンターテインメントの総合情報誌「オトナファミ」(エンターブレイン)編集部がまとめたお風呂の作法本「テルマエ・ロマエ公式オフロ本 ウチ風呂の作法」(エンターブレイン、683円)、俳優の阿部寛さんが主人公のルシウスを演じる実写映画を完全ノベライズ化した「テルマエ・ロマエ~小説版~」(KCG文庫、630円)も、同時発売された。(毎日新聞デジタル)

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