アキバ中古ゲーム市況:「FE覚醒」「コード・オブ・プリンセス」に期待

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、11~17日の集計を基に中古市場の今を振り返ってもらいます。

ウナギノボリ

 話題のPCソフト「魔法使いの夜」(TYPE−MOON)の発売でアキバは盛り上がりましたが、家庭用ゲームは、「エルクローネのアトリエ」(PSP、アイディアファクトリー)が少し動いた程度で、新作のラインアップに大作がなかったこともあり、予想通り厳しい状況でした。

 中古市場のトップは「第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇」(PSP、バンダイナムコゲームス)。入ってきてもすぐに売れていく状態で、高回転しています。新品店舗の在庫が少ないことも影響しているのでは。また、ここしばらく「ファイナルファンタジー零式」(PSP、スクウェア・エニックス)が再浮上しています。値段が“こなれてきた”ことに加え、ここしばらくPSPに強力な新作がなかったことも好調の原因かもしれませんね。

 厳しかった先週から一変、今週は期待の「ファイアーエムブレム(FE) 覚醒(かくせい)」(3DS、任天堂)が発売されます。一方アキバでは、「コード・オブ・プリンセス」(同、アガツマエンタテインメント)も注目作。横スクロールのアクションゲームで、セガサターンの名作「ガーディアンヒーローズ」のスタッフが手がけているということもあって、ベテランゲーマーの人気を集めそう。また、意外なところでは「聖なるかな オリハルコンの名の下に」(PSP、サイバーフロント)も良さそう。人気PCゲームの移植版ですが、出荷が少なかったこともありすでに限定版は品薄状態です。

 ◇11~17日の中古ランキング(トレーダー調べ)

1位 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇(PSP)

2位 シャイニング・ブレイド(PSP)

3位 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス(PS3)

4位 アーマード・コア5(PS3)

5位 ワンピース海賊無双(PS3)

6位 新・光神話 パルテナの鏡(3DS)

7位 キングダム ハーツ 3D(3DS)

8位 ファイナルファンタジー零式(PSP)

9位 バイオハザードリベレーションズ(3DS)

10位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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