ストレンジャーズ6:唐沢寿明ら日中韓名優が語る撮影の裏側 「初めてづくしで新鮮」

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 俳優の唐沢寿明さん(48)主演の日中韓合作ドラマ「ストレンジャーズ6」(WOWOW)の第1~11話が8~11日に一挙放送される。唐沢さんとともに極秘チーム「ストレンジャーズ6」のメンバーを演じるオ・ジホさん(35)、ボウイ・ラムさん(46)に撮影中の様子や番組の見どころを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 ドラマは、日中韓から集められた国際機関に所属する男女6人の活躍を描くアクションで、201X年に日中韓が中国の架空の都市・海湾(ハイワン)に経済共同区域を作っている……という設定。各国が自然災害を防ぐために地下に特殊な装置を設置しようとするが、何者かがこのプロジェクト関係者の暗殺を計画。各国は目的が分からない敵に立ち向かうため、極秘チーム「ストレンジャーズ6」を結成する。「ストレンジャーズ6」のメンバーとして、唐沢さんのほか、黄川田将也さん、韓国のオさん、キム・ヒョジンさん、中国のラムさん、リウ・シュエンさんが出演。ドラマ、映画化されヒットした「NIGHT HEAD」(92~94年)や映画「アナザヘヴン」(00年)の飯田譲治監督が原作・脚本を担当し、日中韓を含めた10カ国以上で放送予定。全15話。

 ドラマの設定では、「ストレンジャーズ6」のメンバーは自動翻訳機を使って会話するため、唐沢さんは日本語、ジホさんは韓国語……というようにせりふは基本的に母国語で演じている。撮影時以外の会話は、ドラマのように便利な翻訳機を使用できないが、オさんが「言葉が通じないので、共演者と親しくなれるか心配していた。最初はつたない英語で話していて、一緒に食事をしたり、コミュニケーションをとるうちに仲良くなりましたね」と話すように、言葉の壁を感じることは少なかったという。唐沢さんは、コミュニケーションをとる際に注意した点を「スマイルですよ。何かを伝えたいときは、ボディータッチでも何とかなる」と話し、ラムさんも「3人は通訳を介さなくてもコミュニケーションできました。同じ期間、一緒に生活していましたら」と仲を深めていったようだ。

 撮影でムードメーカーになったのはオさんのようで、唐沢さんは「いたずらばっかりしている。でも、彼のようなキャラクターは必要」、ラムさんは「表情が豊か。少年のようですね」と評し、オさんは「3人の中では一番年下ですから。私は唐沢さんのことはお兄さんと呼んでいたのですが、お兄さんは私に“いたずらっ子”というニックネームを付けてくれました」と笑顔を見せた。一方、ラムさんは唐沢さんについて「3人の中で一番落ち着いていて大人です」、唐沢さんはラムさんについて「冷静ですね。冷静で繊細。オレは冷静だけど、繊細じゃないから」とお互いの印象を話した。

 唐沢さんは、日中韓合作となったドラマの撮影を終えた感想を「経験がないし、新鮮だった。それは韓国のオくんも一緒だったと思う。自分としてはマンネリズムが怖いんですよ。新しいことをやるチャンスがあるときは、勇気を持ってやりたい。失敗したとしても」と力強く語る。オさんも「3カ国合作というのは初めてだし、スケールも大きい。今までにない経験で楽しかった」と興奮気味に振り返った。

 ドラマの見どころについて、オさんは「俳優個人の魅力、メッセージ……それに全部。アジアを救うことがテーマなので、アジアの人はみんな関心を持ってくれると思います。ドラマでは、アジアの人がバラバラではなく、一つの目的を持っている。人間的な部分を見てほしいです」、ラムさんは「3人の演技は国のそれぞれの特徴がでています。3人の演技がウリですね。中国の人も放送を期待しているようで、インターネットでも『いつ見られるの?』という声があるようです」とコメント。唐沢さんは「刑事ものはいろいろあるけど、毛色が違うし、そこを楽しんでほしい。初めてのものはリスクがあるけど、最初に関われたのがうれしい。チャレンジは最初(の作品)じゃないとね」とドラマをPRした。

 ドラマは、WOWOWで毎週金曜午後11時から放送中。一挙放送は8~11日で第1~11話を放送する。

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