SixTONES京本大我:自身にとってミュージカルは“戦いの場” 「決して得意分野ではない」 WOWOWインタビュー公開

「第77回トニー賞授賞式」のWOWOWスペシャル・サポーターを務める京本大我さん
1 / 1
「第77回トニー賞授賞式」のWOWOWスペシャル・サポーターを務める京本大我さん

 WOWOWで生中継される「第77回トニー賞」授賞式(日本時間6月17日)の関連番組として、人気グループ「SixTONES(ストーンズ)」の京本大我さんがナビゲーターを務める特別番組「京本大我 ハロー・トニー!」が、4月28日午後5時からWOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで放送・配信される。放送を前に、WOWOWによる京本さんのインタビューが公開された。

ウナギノボリ

 --「生中継!第 77 回トニー賞授賞式」ではスペシャル・サポーターとして初出演されますが、お話を受けた時の心境は?

 初めてミュージカルに出させていただいてから10年近くなるとはいえ、作品数も少なく、自分としてはまだまだ未熟者という意識でいる中、今回の番組に参加させていただくことになりました。これまで日本のミュージカル作品はたくさん見て来ましたが、この出会いによってもっとグローバルな意識で観られるんじゃないか、一気に視野が広がるんじゃないか、そんな期待が募る、すてきなきっかけをいただけたと感じています。

 トニー賞受賞作の来日公演や、日本版を見る機会はこれまでもありましたが、残念ながらまだ本場に足を運んだことがないので、番組でトニー賞の空気感を体験できるのはとてもうれしいです。ブロードウェイについては今、少しずつ学んでいるところで、発見がたくさんありますね。良い意味でハードルが下がって来ていて、プライベートでももっと気軽に訪れて、ラフな気持ちでいろんな作品を見てみたい、という気持ちが強まっています。

 --トニー賞授賞式の特色であるパフォーマンスについては、どのような印象ですか?

 自分が出演した作品「ニュージーズ」とか、日本版を鑑賞した「マチルダ」などのトニー賞でのパフォーマンスはやっぱり思い入れがありますし、印象深いですよね。授賞式でのパフォーマンスは本番の空気が伝わって来て、日本版とこんなところが違うんだ!という発見もあって、見応えがあると思います。

 --トニー賞を受賞した作品の日本版をご覧になる機会が多いのですか?

 そうですね。特にトニー賞受賞作だから、という意識で見に行っているのではなくて、パンフレットを読んで結果的に「トニー賞を受賞した作品なんだ」と知ることが多いです。宣伝のキャッチコピーで見る機会も多いですし、それだけでもトニー賞の偉大さを感じます。今年受賞する作品は、まだ僕らにはなじみのないものもあると思うので、それを番組で先取り出来ることがうれしいです。

 --これまでご覧になったトニー賞受賞作品で、印象に残っているものは?

 日本版で言うと、小池徹平くんが出ていた「キンキー・ブーツ」。あと「ハミルトン」は配信で何度も見ました。ものすごく早口で物語を紡いでいく展開が斬新で、これは日本でも見たことがない、カッコいいなと感じました。普段の僕らのグループ活動にも生かせそうなカリスマ感というか、インパクトのある演出でしたね。ミュージカルでもこういう曲調はありなんだ、といった発見があって、できることなら劇場で見たい! と、憧れがますます強まりました。

 --「トニー賞授賞式」で番組ナビゲーターを務める井上芳雄さんとは「エリザベート」で共演されてましたが、どのような印象をお持ちですか?

 ミュージカル界において、ずっと先頭を走ってくださっている方、というとおこがましいかもしれませんが、僕らや次の世代のミュージカルを志す人にとっては、芳雄さんの作品への向き合い方は本当に一流で、真似したいし、盗みたいけど、追いつける存在では決してない。だからこそ、ずっと先頭を走っていていただきたいな、と。芳雄さんや山崎育三郎さんといった先輩方が映像の仕事も両立させて活躍していらっしゃるおかげで、僕らの道が開けて来ている、そんな風にうれしく思っています。

 --今回の共演も楽しみですね。

 そうですね。「よろしくお願いします」とメールをお送りしたら、会えるのを楽しみしている、といったお返事をくださいました。あと、今年の「モーツァルト!」に出させていただくのですが、その出演が決まってからまだお会いできていないので、そのご相談もしたいなと(笑い)。いつもすてきなアドバイスをくださるので、遠慮なく頼らせていただいています。この番組では、僕自身はトニー賞について視聴者の皆さんと一緒に学んでいければと思っているので、自主的に勉強しつつ、その場で学んでいけることがたくさんあればいいと思っています。芳雄さんを頼りながらも、僕に任されたところはしっかりと務めを果たす、そんなふうにバランス良くやっていけたらと思います。

 --「トニー賞授賞式」では宮澤エマさんも番組ナビゲーターを務められますが、初共演になりますか?

 はい。「ピピン」など、いろいろ出演されていた作品を見させていただいています。ドラマでもご活躍されていますし、今回やっとお会いできるのは光栄ですね。いろんな役柄に挑戦されていて、それをしっかりご自身に落とし込んですてきに演じられているので、たくさんの引き出しやセンスをお持ちなんだろうな、とリスペクトしています。

 --SixTONESの活動もある中で、ミュージカルは、京本さんにとってどのような場所でしょうか。

 “戦いの場”ですね。試練と言いますか。決して自分の得意分野ではないので、毎回もがいています。いつも体調を崩しかけるんですが、そういった体も心も含めた自分の弱さが、10年前に比べれば年々強くなってきていると思います。

 作品の魅力を伝えることで皆さんに希望を届けたいのはもちろんのこと、自分自身もやるたびに何かを得て、強くなっていっている感覚があるので。だからこそ挑戦し続けたいです。拍手やスタンディングオベーションなど皆さんから直接伝わる熱量が僕らの活力になりますし、生の空間だからこその緊張感がやみつきになるので、今後も立ち続けたいと願っています。

 --最後に「京本大我 ハロー・トニー!」の見どころを教えてください。

 この番組ではナビゲーターとして番組を進めるという貴重な経験をさせていただき、本当に光栄に思います。ミュージカルやトニー賞についてまったく知らない方にも、クイズ形式でその魅力や歴史を分かりやすく紹介しているので、とても楽しめる内容になっています。僕もクイズの答えに驚いて(笑い)、すごく勉強になりました。6月17日の生中継がより楽しめると思いますので、4月28日の「京本大我 ハロー・トニー!」もぜひご覧ください!

 ◇

 「京本大我 ハロー・トニー!」では、ブロードウェイの歴史やトニー賞の魅力などを現地VTRやクイズで紹介。ミュージカルの観劇ビギナーのみならず、舞台ファンも楽しみながらトニー賞を学べる番組。「そもそもブロードウェイとは?」「そもそもトニー賞とは?」といった基本的な問題など、ブロードウェイやトニー賞にまつわるクイズに、京本さんが挑戦する。

テレビ 最新記事