仮面ライダーギーツ:星乃夢奈「一心同体」の祢音 Vシネお気に入りのシーンは“同時ライダーキック” 「ガッチャード」松本麗世にエールも 

「Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』」で仮面ライダーナーゴ/鞍馬祢音役を演じた星乃夢奈さん
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「Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』」で仮面ライダーナーゴ/鞍馬祢音役を演じた星乃夢奈さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日系、2022~23年)最終話の“その後”を描く「Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』」が上映中だ。「ギーツ」の物語は今作で一区切りがつくが、仮面ライダーナーゴ/鞍馬祢音役の星乃夢奈さんは「きっとみんな興奮する終わり方になっていると思います!」と話す。星乃さんに、今作の見どころや、放送中の「仮面ライダーガッチャード」(同、日曜午前9時)についても話を聞いた。

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 ◇Vシネクスト「新しい祢音も見られる」

 昨年8月に最終話を迎えた「仮面ライダーギーツ」。そのヒロインであり、仮面ライダーの一人・祢音を演じた心境について改めて聞くと「人生の大きな分岐点になったと思います」と語る。

 「俳優として頑張っていきたいと思っている中で、多くの経験を積ませていただきましたし、仮面ライダーをきっかけにファンになったよという方もいて……。SNSで『娘が祢音ちゃんになりきってます』という投稿を見たりすると、苦手だったアクションも頑張って良かったなと思います!」

 祢音とは「一心同体」に近づいたと実感している。どんな逆境にも負けなかった祢音に、自身の内面も影響を受けたのだという。

 「特に(性格は)めっちゃ変わったと思います。考えすぎてネガティブになってしまう性格だったのが、祢音を演じて何でもポジティブに変換できるようになりました。考えていてもキリがないし、次に頑張ろうというマインドに変わりました。祢音を演じて得られたものはすごくあります」

 テレビシリーズの“最終話後”が舞台となる「仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング」。今作の祢音の印象を聞くと「芯がしっかりしている女性なのはテレビシリーズから変わらないです」との答えが。

 「何かがあれば仲間と助けに行くし、良い意味で突っ走っていくところは何も変わっていないですね。でも、戦うことにはビビらないのに、心霊現象には弱いという新しい祢音も見られると思います! あと今作では、景和と(佐藤瑠雅さん)と沙羅さん(志田音々さんさん)と行動を共にしていることが多かったのですが、沙羅さんとはめっちゃ仲良くなってるじゃん!って思いました(笑い)」

 今作の見どころを聞くと、「全部が見どころですが、個人的に一番好きなのは(タイクーンとバッファとの)3人での同時ライダーキックのシーンです!」とにっこり。

 「ギーツはいなかったのですが、一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間という感じが出ていて大好きです! その3人での“爆破シーン”もあるのですが、3人とも初めてだったんですよ(笑い)。みんな爆破を体験してみたいと言っていたので、それが叶(かな)ってうれしかったです!」

 ◇周年作品の展望も「10年後、20年後とかに…」

 放送中の「仮面ライダーガッチャード」で仮面ライダーマジェード/九堂りんねを演じる松本麗世(れいよ)さんは“ヒロインの後輩”だが、昨年末公開の映画「仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦」で共演した際の話を聞いた。

 「冬映画のとき(松本さんが)『思ったお芝居ができない。台本の読み方が合っているか分からない』と、私とここちゃん(青島心さん)に相談してくれたことがあったんです。実はその悩みは私自身も経験があって、私は柴崎(貴行)監督に相談したとき『台本は国語の教科書や小説とかと一緒。考え方を広げたり語彙(ごい)力や読解力を高めたりするため本を読んだほうがいい』とアドバイスをいただので、麗世ちゃんには(監督の)言葉をお借りして伝えました」

 松本さんについて「今の自分のままじゃダメだから変わらなきゃいけないということを考えている子」と感じ、「(仮面ライダーに)出られたことをゴールと思っていなくて、しっかりしているなと思いました」とたたえる。

 「一人の人間として、現場にいる皆さんや見てくれている皆さんへの感謝は一番忘れないでください。仕事ができているのは誰かのおかげだし、撮影ができているのはスタッフさんがいるから。ありがたい環境で芝居できている感謝を忘れず、最後まで走り切ってほしい」と“先輩”としてエールを送った。

 最後に、近年仮面ライダーシリーズでは周年記念作品が増えているが、「ギーツ」で制作することになったらと展望を尋ねた。「え~!でも、私たち自身も大人になった10年後、20年後とかに、みんながどうなっているのか見てみたいですね(笑い)。祢音がとしてはキューン(水江建太さん)や家族との“その後”が気になります!」と思いをはせた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

 ※柴崎監督の「崎」は正しくは「たつさき」。

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