カリスマ的人気で1980年代に女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本さんの知られざる物語を描く半自伝的ドラマ「極悪女王」がNetflixで2024年に配信される。10月1日、ダンプ松本さんと共にアイドルレスラーとしてブームを盛り上げた「クラッシュ・ギャルズ」の結成40周年スペシャルライブが横浜武道館(横浜市中区)で開かれ、ダンプ松本さんを演じる主演のゆりやんレトリィバァさんのほか、クラッシュ・ギャルズの長与千種さん役の唐田えりかさん、ライオネス飛鳥さん役の剛力彩芽さんがサプライズで登場した。
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クラッシュ・ギャルズの2人がファンの前で歌うのは、飛鳥さんの2度目の引退試合が行われた2005年以来、18年ぶり。リングでは「ジャガー横田VSアジャコング」など3試合も行われた。「極悪女王」のトークパートで、ゆりやんレトリィバァさんと剛力さん、唐田さんの3人が登場すると会場は大歓声に包まれた。
ゆりやんレトリィバァさんは「ダンプ松本さん役を演じたゆりやんレトリィバァです」とあいさつしつつ、持ち前のネタも披露して笑いを誘った。剛力さんは「まず緊張がありましたし、ご本人やファンの方にも見ていただけるということで、不安はありました。でもやるからには頑張らないと、と思いやりました!」とあいさつ。飛鳥さんが「千種が監修している話を聞いていたのですが、すごいんだよってずっと言っていました」と話すと、長与さんは「女優魂を超えましたね、素晴らしい!」と絶賛した。
唐田さんがあいさつすると、長与さんは「からちっち(唐田さん)の顔見ていると、うちも若い頃は可愛かったなって、全然負けてねえなって思います。うちが19~20歳の時の顔と似ているんです」とコメント。飛鳥さんは「剛力さんにそっくりだったなんて、私はずうずうしくて言えないよ(笑い)」と返して笑わせた。
サプライズでダンプ松本さんがステージに登場すると、「みんな泣けてきちゃうでしょ、久しぶりのクラッシュ・ギャルズ。自分も泣けてきちゃうよ。ファンがババアばっかりで(笑い)」と毒を吐いてトークを盛り上げる。松本さんが直接指導したというゆりやんレトリィバァさんの竹刀について「上手なのよ。本当に素晴らしいの。顔もそっくりで、自分がいるんじゃないかと思っちゃうくらいでした」と話した。
長与さんはドラマについて、「本当に女優の概念を覆されます! 私も今までプロレス関係の作品を携わってきたのですが、今回はすべての概念を覆しました」とコメント。飛鳥さんも「みんな良い作品を作ろうってことで頑張ってくれました」と感謝していた。最後に長与さんが「こうやって私たちの40周年記念をお祝いしてくださった皆さんと、一つ共同作業をしたいと思います」と、クラッシュ・ギャルズの歌手デビュー曲「炎の聖書(バイブル)」を5人で熱唱した。
「極悪女王」は、男女の不平等や女性蔑視が問題視されずに当たり前だった1980年代の日本が舞台。そんな時代と格闘し、日本中を熱狂させ空前のブームを巻き起こしたのは女子プロレスだった。正統派プロレスラーとしての成功に憧れながらもクビ寸前だったダンプ松本(ゆりやんレトリィバァさん)が悪役に転身し、クラッシュギャルズとして日本中のスターへ駆け上がる長与千種(唐田さん)、ライオネス飛鳥(剛力さん)ら仲間たちとの友情と戦い、さまざまな代償や葛藤を抱えながら日本史上最も有名なヒールに成り上がっていくさまを描く。企画・脚本・プロデュースは鈴木おさむさん、監督は白石和彌さんが務める。
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