神木隆之介さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、大畑佳代を演じるアイドルグループ「アンジュルム」の元メンバー、田村芽実さん。子供の頃から憧れていた朝ドラ初出演をつかんだ思い、憧れの俳優や主演の神木さんのすごみを聞いた。
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朝ドラを長年視聴している田村さんは、「らんまん」への出演が決まった時に「駅のホームでマネジャーさんとハイタッチしました」と大いに喜んだ。
長い朝ドラの歴史の中でも、「らんまん」の語りを担当している宮崎あおいさんが主演を務めた「純情きらり」(2006年度前期)が最初にハマった作品だという。
「家族みんなで車の中で見たり、毎日号泣したり……。今回、朝ドラの一員になれたことが夢のようです」と語った。
演じている佳代は、大畑印刷所のひとり娘。父親の義平を奥田瑛二さん、母親のイチを鶴田真由さんが演じる。万太郎(神木さん)は、植物学雑誌発刊のため石版印刷技術を習得しようと大畑印刷所を訪れ、佳代ともつながりを持つ。
佳代の性格は男勝りな江戸っ子。義平に対して「ボケ」と言い放つシーンもあるなど、気が強い女の子だ。
「『ボケ』なんていう女の子がこの時代にいたのかなとも思ったのですが、台本を読ませていただいて当時でも本当にいたんだなと思わせてくれる内容になっていました。スタッフさんたちにも『やりすぎくらいがちょうどいいから』と言っていただき、自由気ままに演じました」
神木さんとの共演について聞くと、「撮影中は誰よりも元気なんです。台本を覚える量もたくさんあると思いますが、一番現場を盛り上げて素晴らしい方。演技でも、私がどんなお芝居をしても大きな器で受け止めてくださるのが印象的でした。これまではテレビで拝見していましたが、実際に共演してすごい方だと実感しました」と語る。
両親役の奥田さん、鶴田さんとは共通の趣味のガーデニングの話で交流を深めた。「お二人とも誰もが知っている俳優さんですが、物腰が柔らかくて。とても和やかな時間を過ごすことができました」と感謝した。
田村さんは子役としても活動し、2011年に「スマイレージ(現:アンジュルム)」でデビュー。16年にグループを卒業してからは、舞台やミュージカルを中心に演技の道を歩んでいる。
ドラマや映画の出演歴もあるが「舞台が身近にあったので、映像は次元の違う世界だと思っていました」という。「朝ドラに出演させていただき、個性的な役を演じて、私自身“脱皮”ができたと言いますか。今後、どのようなお芝居をしていきたいのか考えるきっかけになりました」
続けて「小林聡美さんや片桐はいりさんなど、個性派と言われる女優さんが大好きなんですけど、私もそういった女優さんになりたい! と明確な夢ができました」と、田村さんにとってターニングポイントの作品となった。
佳代の役作りにおいても片桐さんの芝居が参考になったといい、「片桐さんのお芝居をよく見ると、演劇的な動きをカメラの前でしてもそれが成立するのが本当にすてきだと思っていて。佳代もコミカルな役なので、片桐さんの演技を何回も見て研究しました」
最後に「こうして朝ドラに出演させていただくことをうれしく思っています。私自身、朝ドラを見て一日がスタートすると気持ちよくて、心のラジオ体操のような存在でした。みなさんにとっても心のラジオ体操のような存在となり、良い一日を送れるような作品になればうれしいです」とアピールした。
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