女優の長澤まさみさんが、10月期の連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時)に主演することが7月26日、明らかになった。長澤さんが連ドラで主演を務めるのは、2018年4月期の「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系)以来、約4年半ぶりとなる。眞栄田郷敦さんと鈴木亮平さんの出演も発表された。
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ドラマは、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤さん)と彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定したものの、冤罪(えんざい)の可能性がある、とある連続殺人事件の真相を追う。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗を眞栄田さん、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一を鈴木さんが演じる。
長澤さん演じる恵那は、大洋テレビのアナウンサー。入社当初は、抜群の容姿と好感度の高さから「10年に1人の逸材」と持てはやされ、ゴールデンタイムのニュース番組のサブキャスターを務める。しかし、激務のなかで次第に疲弊していき、徐々に人気に陰りが見え始めたところで、週刊誌に路上キス写真を撮影され、ニュース番組を降板。現在は、社内や視聴者から「落ちぶれた」と後ろ指をさされ、深夜の情報番組「フライデーボンボン」のコーナーMCを担当している。拓朗から持ち掛けられ、10代女性が被害者の連続殺人事件の真相を追う。
眞栄田さんが演じる拓朗は、「フライデーボンボン」で芸能ニュースを担当する新米ディレクター。裕福な家庭で育ち、エスカレーター式に名門私立大学へ進学。大洋テレビでは制作部に配属される。家庭環境とルックスも相まって自己評価が高く、能天気でマイペースな性格だが、ディレクターとしての実力と評価は低く、現場では怒られてばかり。実は彼もまた、“自分の価値”を失った過去の出来事を記憶の底に抱えている人間、という役柄だ。
鈴木さんが演じるのは、大洋テレビ報道局のエース記者の斎藤。拓朗の新入社員時代に指導担当だった縁で、恵那と拓朗が追う連続殺人事件の冤罪疑惑について相談に乗る。面倒見がいい先輩であり、政権中枢の要人とも懇意な間柄の官邸キャップとして、2人にとって大きな味方となる。
脚本は、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カーネーション」(2011年)や映画「ジョゼと虎と魚たち」(2003年)などで知られ、初めて民放の連続ドラマを執筆する渡辺あやさん。演出は、長澤さんも出演した映画「モテキ」(2011年)などの監督を務めた大根仁さんが担当する。
長澤さんは本作について「世の中にある正義って、具体的に何を指しているのか戸惑うことがあります。自分の正義を貫くことも容易ではないし、人それぞれひたむきに今と戦っているんだなって思います。目の前に起こることに夢中になって、明日を生きる。そんなふうに人生を歩めたらいいなと思いました。渡辺あやさんの物語と時間の流れに、身を委ねて楽しんでもらいたいです」とコメントを寄せている。
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