俳優の阿部寛さんが、2022年夏に公開予定の映画「異動辞令は音楽隊!」で主演を務めることが6月30日、明らかになった。先日最終回を迎えた連続ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)で、落ちこぼれの生徒たちを東大へと導き、学校を再建させた元暴走族の弁護士を演じた阿部さんだが、映画では捜査1課の鬼刑事でありながら警察音楽隊に異動を命じられる主人公の成瀬司を演じ、楽器の演奏も披露する。
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映画は、「第44回日本アカデミー賞」で最優秀作品賞などを受賞した「ミッドナイトスワン」の内田英治監督との初タッグ。内田監督が、YouTubeにアップされていた警察音楽隊によるフラッシュモブ演奏の映像から着想を得たオリジナル脚本だ。物語は、犯人逮捕のためなら法律すれすれの捜査も辞さない刑事の成瀬が、「アポ電強盗事件」でコンプライアンスを無視した捜査があだとなり、警察音楽隊に異動させられる……という内容。今年8月にクランクインする。
内田英治監督とは今回初めてご一緒させていただくということで、今までと違った自分が引き出される現場になる予感がしていて、撮影現場に入ることがとても楽しみです。捜査一筋の刑事が音楽隊に異動させられる主人公役という事で、今回は楽器も演奏することになり、これまで演じてきた刑事役とはまた一味違った役どころですのでそういった意味でも新鮮さをもって挑んでいきたいと思います。まだ撮影に入る前ですが、皆様に元気をお届けできる作品になると感じています。
ありそうでなかった映画でございます。警察音楽隊を舞台にした新作、ようやく発表することができました。「ミッドナイトスワン」以来、久しぶりの映画作りに胸は高まっておりますが、こうやって再びオリジナル作品を発表できることをうれしく思います。本作はとある県警の警察音楽隊を舞台に、警官なのに楽器も奏でなければならなくなった隊員たちを描いたヒューマンドラマです。私自身が挫折しそうになったとき、音楽に救われた過去があるのですが、今回はそんな思いを映画にしました。主演は阿部寛さん。初めてお会いしたときに「この役にぴったりだ」と手をたたきそうになりました。一つの価値観が一瞬にして崩れると人はどうなるのか。中年が持つ危機感と悲哀を見事に演じてくれるはずです。皆様、どうぞご期待ください。
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