女優の大島優子さんが4日、滋賀県の信楽焼の窯元・宗陶苑(甲賀市)で行われた、戸田恵梨香さんがヒロインを務める2019年度後期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」の会見に出席した。戸田さん演じる女流陶芸家となる川原喜美子の幼なじみ・熊谷照子を演じる大島さんは、この日が撮影初日で「私の地元に似ている。山があって、空が青くて、畑や田んぼがあって……。私の地元にも焼き物の町がある。心が休まりました」と出身地の栃木県に思いをはせ、リラックスしたような笑顔を見せていた。
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会見は、大小たくさんの信楽焼のタヌキが並ぶ前で行われ、大島さんは「こんなにタヌキに囲まれたことはないので、びっくりしました」とちゃめっ気たっぷりにコメント。同所が照子の実家という設定であることから、信楽焼について「歴史や作り方を知って、盛り上げていきたい」と意気込み、「ごはんに行ったり、飲みに行ったりした時に、地元の人とお話できたら」と期待していた。
会見には戸田さんも出席した。2人は15歳という設定で、戸田さんはセーラー服ともんぺ、パッツン前髪におさげという装い。大島さんは、白いブラウスにピンクのカーディガン、チェックのスカート姿だった。
「スカーレット」は、女流陶芸家の草分けとなる“究極の働き女子”川原喜美子が主人公。喜美子は大阪で1937(昭和12)年に生まれた3人姉妹の長女で、9歳で滋賀県の信楽に移り、幼い頃から一家を支える。地元の信楽焼に触れて育ち、やがて男性ばかりの陶芸の世界で女流陶芸家の草分けとして歩み始める……という物語。人気ドラマ「ホタルノヒカリ」シリーズなどで知られる水橋文美江さんが脚本を手がける。
この日は10月11日の第11回で放送を予定しているシーンのリハーサルが報道陣に公開された。昭和28(1953)年2月、中学卒業を間近に控えた喜美子が、照子の実家「丸熊陶業」に就職のあいさつに行く前に照子と談笑する……という場面だった。物語の序盤で喜美子が目にする陶器製造現場は、実際に信楽焼を製作する窯場に当時の様子を再現して撮影される。
放送は9月30日~2020年3月28日を予定。
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