ブルーモーメント:夏帆、メスを握れなくなった天才脳外科医役で 災害医療の現場を目の当たり 気持ちに変化が

連続ドラマ「ブルーモーメント」で汐見早霧を演じる夏帆さん(C)フジテレビ
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連続ドラマ「ブルーモーメント」で汐見早霧を演じる夏帆さん(C)フジテレビ

 4月24日に始まる山下智久さん主演の連続ドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系、水曜午後10時、初回は15分拡大)。小沢かなさんが「COMIC BRIDGE」(KADOKAWA)で連載中の同名マンガが原作だ。甚大な気象災害から人命を守るべく、知恵と知識を駆使し、
最前線で命がけの救助にあたるSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘を描く。夏帆さん演じる汐見早霧を紹介する。

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 ◇ある出来事きっかけに「神の腕」を失う

 汐見は、若くして「神の腕」を持つも、病院内で起きたある出来事をきっかけに、メスを握れなくなってしまった天才脳外科医。

 神の腕を失い、総合診療科への異動を命じられたが、高難度の手術で命を救うことが自分の存在価値と思ってきた汐見は、現実を受け止め切れていなかった。病院でも居場所がなく、専属医師を必要としていたSDMに派遣される。

 災害医療にモチベーションの湧かない汐見だったが、天候を読み、人々を救おうと奮闘する晴原柑九朗(山下さん)たちの様子を目の当たりにし、気持ちに変化が訪れる。

 ◇初回ストーリー

 晴原は“ハルカン”の愛称で報道番組のお天気コーナーに出演する気象庁気象研究所の研究官。晴原の研究室に、雲田彩(出口夏希さん)が派遣でやって来る。晴原は初対面の雲田に辛辣(しんらつ)な態度を取り、クビにしようとする。しかし、雲田も海外仕込みの負けん気を発揮する。

 そんな中、気象災害から人命を守るため、階級や年齢に関係なく能力本位のエキスパートを集めたSDM(特別災害対策本部)の設置がマスコミに発表される。そして、その要となる気象班統括責任者が晴原で、雲田は、その助手として採用されたことを知る。

 発表の翌日、福島県北部が急激な悪天候に見舞われ、雪崩に巻き込まれて10人が遭難したという情報が入る。晴原は迷いなくSDM出動の判断をし、雲田と共に現場へ急行。しかし、SDMは試験運用中のため、大きなミスが起きれば正式運用が見送られるというリスクを抱えていた。

 現場に到着した2人は、SDMメンバーで消防班責任者の佐竹尚人(音尾琢真さん)、消防士長の園部優吾(水上恒司さん)、ドライバー兼料理人の丸山ひかる(仁村紗和さん)、情報班の山形広暉(岡部大さん)と一緒に要救助者の捜索と避難指示にあたる。晴原の「命を諦めたくない」という強い思いに圧倒された雲田は、晴原の厳しさもその思いの裏返しだと知る。そして、その思いの裏には5年前の大きな悲しみがあって……。

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