田中美久:初主演ドラマで覚悟の大胆艶技「作品に正面から向き合いたかった」 HKT48卒業「俳優業を頑張っていきたい」

連続ドラマ「シンデレラ・コンプレックス」で主演している田中美久さん
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連続ドラマ「シンデレラ・コンプレックス」で主演している田中美久さん

 昨年12月にHKT48を卒業して新たなスタートを切った田中美久さんが、初主演ドラマ「シンデレラ・コンプレックス」(MBS、木曜深夜0時59分)で、大胆なラブシーンにも体当たりで挑んでいる。「アイドルを卒業したばかりですし、最初は“やっているフリ”とかの方がいいのかなとも思いましたが、それはこの作品に対してすごく失礼になるな、と考え直して。思い切って挑戦しました」と覚悟を持って、妻を持つ教師を誘惑する“地雷系JK”を熱演中だ。田中さんに今作についての話や、今後の展望を聞いた。

ウナギノボリ

 ◇“座長”として心配り ウナギ弁当の差し入れも

 ドラマは、4億ビューを突破した縦型マンガ「Webtoon」発の同名マンガ(井上里彩子さん作)が原作で、高校の人気イケメン教師と教え子の不倫が、恐ろしい事態へと展開していく“ラブサイコスリラー”。田中さん演じるのは地雷系JKの前園由良。外見に異様なまでに執着する、今作の主人公であり“最恐ヴィラン”だ。

 今作が、テレビドラマ初主演となった田中さん。“地雷系JK”の役作りは、ビジュアルからこだわった。

 「もともと涙袋が薄いので、涙袋をぷっくり見せられるメークアイテムを探して、めちゃくちゃ描きました(笑い)。顔がアップで映るシーンも多いので、毎日朝5時、6時に起きて、美顔器をあてたり……。自分では始めメークと服装に結構違和感があったのですが、共演者の皆さんから『さすが!』と褒めていただけたので、うれしかったです!」

 物語はサイコスリラーだが、撮影現場の雰囲気は和気あいあいとしていたという。田中さんも“座長”として、少しでも現場が和むよう心を砕いた。クリスマスに近かった撮影日には、スタッフ全員にプレゼントを贈った。

 「一人一人に、手書きでメッセージを付けた紅茶をプレゼントさせていただきました。そのおかげで、スタッフの皆さんともさらに打ち解けられた気がします! でも、みんなが本当に喜んでいたのは、年明けの一番最初に差し入れたウナギのお弁当……。すごく喜んでくれたので“しめしめ”でしたけど(笑い)」

 撮影現場では、宇垣美里さんと特に仲良くなったという。

 「レギュラーの女性陣が私と宇垣さんだけしかいなかったので、よくお話をさせていただくようになって。もともと私が宇垣さんをすごく好きだったので、勇気を出して『おいしいご飯屋さんを教えてください』とお願いし、宇垣さんオススメの鍋料理屋にも連れて行っていただきました! その時はうれしくて楽しくてお酒が進んでしまい……2軒目でカフェに行ったのですが、その帰りに記憶を失ってしまって、宇垣さんに介抱してもらいました。嫌われてしまったかな?と翌朝ラインをしたら、『大丈夫だよ!』って。本当にお優しいです……。今度はお昼に和食を食べに行く約束をしています!」

 ◇ファンを信頼「きっと『頑張ったね』って言っていただけると」

 自身初挑戦のラブシーンも、そんな明るい現場の雰囲気に助けられた部分が大きいという。

 「自分がどうすれば良いのか分からないシーンも気楽に相談できたり、不安をなくさせてくれる現場でした。ここをこうした方が想像が膨らむんじゃないかとか、キャスト、スタッフでたくさん話しあったりして、より良い作品にしよう!という意識が高かったです」 

 深夜ドラマならではの大胆なシーンもあるが「この作品に対して、由良ちゃんに対して、正面から向き合いたかったので、挑戦しました」と話す。

 「アイドルを卒業したばかりですし、最初は“やっているフリ”とかの方がいいのかなとも思いましたが、それはこの作品に対してすごく失礼になるな、と考え直して。思い切って挑戦しました。ファンの方にはびっくりされるんじゃないかとも思いましたが、きっと『頑張ったね』って言っていただけると信じて臨みました」

 HKT48を卒業して今後は「俳優業を頑張っていきたい」という思いも、その挑戦の後押しとなった。俳優業を意識したのは、昨年出演したドラマ「最高の生徒〜余命1年のラストダンス〜」(日本テレビ)からだという。

 「『最高の生徒』が初めて受けたドラマのオーディションで、合格して出演できたことはうれしかったのですが、間近で見る同世代や年下の俳優さんたちの演技を見て悔しさを感じる毎日でした。でも監督に『演技がナチュラル。出会えて良かった』と言っていただき、その言葉を糧に、これからも演技のお仕事を頑張っていきたいという思いが強くなりました」

 覚悟を持って全力を尽くした作品だからこそ、自信をのぞかせる。「たくさんの方に面白いと思っていただける作品になったと思います! それぞれの人物がさまざまなコンプレックスを抱えているので、共感もしていただけることも多いのでは、と。由良のいろいろな気持ちが皆さんに伝わりますように」とアピールした。

 ドラマは全7話。MBSのほか、テレビ神奈川(木曜午後11時半)でも放送中。3月からはチバテレビ、テレビ埼玉、とちぎテレビ、群馬テレビでも放送される。「TVer」「MBS 動画イズム」で1週間見逃し配信中。「FOD」では見放題独占配信中。

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