岩田奏:14歳の俳優の理想は「続けること」 本郷奏多&大沢一菜W主演「姪のメイ」でドラマ初出演

岩田奏さん(C)テレビ東京
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岩田奏さん(C)テレビ東京

俳優の本郷奏多さんと大沢一菜さんがダブル主演を務める連続ドラマ「姪のメイ」(テレビ東京系、木曜深夜0時半)に出演している俳優の岩田奏さん。ドラマ初出演の岩田さんに、事務所の先輩で本作の“座長”を務める本郷さんとのやりとりや印象、俳優としての展望などについて聞いた。

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 ◇芸能界入りのきっかけはスカウト

 岩田さんは2008年11月22日生まれの14歳。映画「雑魚どもよ、大志を抱け!」(足立紳監督)などに出演してきた。「姪のメイ」では、平田幸枝(田中美奈子さん)と建一(ガレッジセール・川田広樹さん)夫婦の息子、平田純を演じる。

 デビューのきっかけは、「小学校5年生のとき、原宿でお父さんと歩いているときにスカウトされました」といい、「お父さんは最初、無視していました(笑い)。そのとき僕はちょっと変な格好をしていて。フードを被ってマスクつけてメガネもかけ、髪も長くて今とは違う雰囲気だったので、スカウトされてびっくりしました」と振り返る。

 岩田さんは今作がドラマ初出演となるが、「事務所に入ってからオーディションは結構落ちました(笑い)」と明るく口にし、「一つ決まるとすごくうれしいですし貴重な機会」と笑顔で話す。

 今作のオファーを聞いた際、「本郷さんは好きな俳優さん。お話を聞いたときから本郷さんが主演かもと聞いていたので、めちゃくちゃうれしかった」と出演だけでなく、本郷さんとの共演も喜ぶ。

 共演シーンでは、「演技の上手さや雰囲気が引き立っていてすごい」と感銘を受け、「小道具の不調で現場が止まったとき、本郷さんがみんなをまとめ、提案もしている姿は『さすが』と感じました。カッコよかった」と本郷さんの座長ぶりに声を弾ませる。

 撮影の合間には「演技の話より、本郷さんも好きなポケモンカードの話をしたり、本郷さん、大沢さん、僕の3人でお弁当を食べたりしたことが思い出です」とほほ笑ましいエピソードを語ってくれた。

 ◇憧れの俳優は本郷奏多&ジャッキー・チェン

 ドラマは、東京都在住の会社員・小津(本郷さん)が、両親を亡くしためいのメイ(大沢さん)を一時的に引き取り、メイが夏休みの間だけ、メイと一緒に福島県楢葉町に仮移住をする。そこで東日本大震災からの復興を目指し前向きに生きてきた住民や、県外からの移住者、そしてメイと触れ合い、何事にも無気力だった小津の心に変化が生まれる……という展開。

 自身が演じる純について、岩田さんは「反抗期の役だけど、母親や父親に感謝しているし、ちゃんと愛情を持っている」と説明し、「直接的ではないけどメイとの海のシーンでのせりふは、親への愛や大切にしていることが伝わるように表現しました」とこだわりを明かす。

 役作りでは「監督が2人で、同じ台本、同じ役でも監督ごとに少し違う感じになるのが面白い」と映画との違いを実感し、「純の普段の様子を描く場面が少ないので、監督とそういう面で役の話をし、バックボーンを固めました」と説明する。

 現在、中学3年生で「吹奏楽部の部長をやっています。パートはパーカッション」という岩田さん。尊敬している俳優に「本郷さんとジャッキー・チェンさん」を挙げる。

 その理由を「『プロジェクトA』や『香港警察』が好き。アクションがカッコよくて、いつかやってみたい」と憧れを口にし、「(本郷さんは)演技力の高さはもちろん、本郷さんにしかない雰囲気が好きです。YouTubeチャンネルを一人で撮影も編集しているのもすごい。尊敬できます」と語る。

 目指す俳優像や今後の目標を聞くと、「こうなりたいといった俳優像はなく、まずはきた役をやりたい。俳優を続けていろんな役をやるのが目標です」と思いをはせる。

 ドラマの見どころを、「メイと小津の2人が持つ雰囲気が本当に良くて、だからこそ切なく感じるシーンもあるだろうし、面白いシーンも作れていると思います」と話し、「本心を言動や行動に出さない純の人柄というか。中身を見てほしい」と呼びかけた。(取材・文:遠藤政樹)

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