山口智充:「舞いあがれ!」で少し無口なお好み焼き屋主人役 夫婦のイメージ「宮川大助・花子と聞いて納得」

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で梅津勝を演じる山口智充さん (C)NHK
1 / 1
NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で梅津勝を演じる山口智充さん (C)NHK

 女優の福原遥さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、ヒロイン岩倉舞(福原さん、幼少期は浅田芭路ちゃん)の東大阪の自宅の“お隣さん”で、お好み焼き屋「うめづ」の主人、梅津勝を演じている山口智充さん。舞の幼なじみの貴司(赤楚衛二さん、幼少期は齋藤絢永=さいとう・けんと=さん)の父で、舞の父・浩太(高橋克典さん)の幼なじみでもある。地元のプロ野球チーム「近鉄バファローズ」の大ファンで、お客さんへのサービス精神旺盛という役どころだ。「舞いあがれ!」では妻・雪乃を演じるくわばたりえさんとの丁々発止のやりとりも楽しい勝役について、山口さんが語った。

ウナギノボリ

 ◇「ヒロインのお父さん役」と友人が勝手に勘違い

 山口さんは、2016年度前期の「とと姉ちゃん」以来の朝ドラ出演となる。「舞いあがれ!」では、「舞台が東大阪ということで、大阪ことばなのがうれしかったです。お好み焼き屋の大将っていう役どころも違和感なくスーッとトライできる感じがしました」と自然に役に入り込めたようだ。

 出演が決まっても、「あまり周りには話さなかったです。どの作品もそうですけど、後から『出てたね! 見たよ!』って言われる方がうれしくて」という。ただ、「今回どういうわけか『ヒロインのお父さん役』と勝手に情報を勘違いした友人からのメールがたくさん入りました(笑い)。イメージしていただいたのはありがたいんですけど、『いや、ヒロインの家の隣のお好み焼き屋の大将やねん!』って言うと『ピッタリやな!』とそれはそれで納得されまして。みんなほんまに勝手です(笑い) 」と笑いを交えて明かす。

 勝の役どころは、「台本を読んで、すごい無口な役なんだと思いました。まったくせりふが無く、ひたすら後ろでお好み焼きを焼いてるだけのシーンがあったり(笑い)。僕の勝手ですが、大阪のお好み焼き屋の大将は、めっちゃしゃべるイメージだったので意外でした」というが、「監督との打ち合わせで、脚本家のイメージが『宮川大助・花子さんです!』と聞いて納得しました。そう! 大阪にある! めちゃめちゃしゃべる女将(おかみ)さんと、なんか無口な大将の店! そっちの方でした(笑い)。でも無口だからといって元気がないわけではなく、いざという時は頼りになる存在なんだというのを、定位置の鉄板の前で漂わせたいと思います!」と話している。

 ◇普段絡むことがない俳優陣と「とにかくしゃべりたくて」

 撮影中は「合間や待ち時間は、とにかく出演者の皆さんと話したいんです(笑い)。一番近くにいつもいるのがくわばたさんなんで、すぐに話しかけちゃうんですけど、せりふをぽそぽそ言いながら集中されてる時に、あっ! 申し訳ない!って思ったらすごいノッてきてくれて(笑い)。めっちゃいい人です!」と夫婦役で息もぴったりの様子。

 そのほか「ヒロインの福原遥さんも、息子役の赤楚衛二君も、高橋克典さんも、永作博美さんも、普段、絡むことがないので、とにかくしゃべりたくてしゃべりたくて(笑い)。本当はみんなで食事会!と行きたいんですが、なかなかそんな機会もなく。とにかく現場のムードが画面に出ると思い、コミュニケーションは大切にしています。あ、赤楚君が焼き菓子をくれました! いい人です(笑い)」と和やかに撮影は進んでいるようだ。

 「舞いあがれ!」について、「夢に向かってあきらめずにトライする若い人たち、それを応援する家族や周囲の人たちの温かさが感じられる作品です。夢を追いかけるというのは、10代、20代の若い世代に限らず、舞の父・浩太のような大人でもあきらめずにトライするってことは大事だな思いますし、本気で頑張っていたら、絶対に味方してくれる人がいて、応援してくれる人がいる、そのことを教えてくれます。熱くグッとなって、最後はスカッとなる作品だと思うので、ぜひ楽しんでください」とメッセージを送った。

 ドラマは“ものづくりの町”として知られる東大阪と、自然豊かな長崎・五島列島が舞台。さまざまな人との絆を育みながら、「空」に憧れるヒロインが「飛ぶ」夢に向かっていく、挫折と再生の物語だ。同局の土曜ドラマとして2020年1月に放送された「心の傷を癒すということ」などで知られる桑原亮子さんのオリジナルで、共同脚本として、嶋田うれ葉さん、佃良太さんもチームに加わる。

テレビ 最新記事