「北の国から」などで知られる倉本聰さん脚本、俳優の石坂浩二さん主演で話題を集めた平日昼の帯ドラマ「やすらぎの郷(さと)」(テレビ朝日系)の続編「やすらぎの刻(とき)~道」がこのほどクランクインした。1年4カ月ぶりにメインキャストの石坂さん、浅丘ルリ子さん、加賀まりこさんの3人が勢ぞろい。また、俳優の柳葉敏郎さんがテレビ局プロデューサーの財前役でゲスト出演することになり、3人と共に撮影に臨んだ。
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撮影初日は、石坂さん演じる菊村栄が老人ホーム「やすらぎの郷」に入居する約10年前、白川冴子(浅丘さん)の自宅に菊村、水谷マヤ(加賀さん)、財前(柳葉さん)が集まってマージャン卓を囲む……という回想シーンからスタート。台本で計8ページにも及ぶ長いシーンだったが、前作でタッグを組んできた3人は息ピッタリで、柳葉さんを交えて和やかなムードの中、撮影が進行したという。
石坂さんは「この作品には、前作『やすらぎの郷』をご覧になった方が、その倍以上も楽しめるような“仕掛け”があるので、そこを味わっていただければ」と見どころをアピール。浅丘さんは「また皆さんにお会いできるのが楽しみで、特に石坂さんとはものすごく会いたかったです」と笑顔で再会を喜び、「この作品は1にセリフ、2にセリフ、3、4がなくて5にセリフ……。台本を読み込んでいたら胃が痛くなって痩せてしまって……。これ以上痩せないよう、皆さんに助けていただきながら1年間、やり切りたいと思います」と意気込みを語った。
続けて加賀さんは「とにかく北海道の富良野でコツコツこんなにいっぱい本を書いている倉本さんがいちばんエライと思う! 私はここから先どうやって健康を維持していくか、それだけ気をつけていきます」とコメント。柳葉さんは「酸いも甘いもかみ分けた、“真の大人”の人生観が伝わってくる作品に参加させていただけて、やっと紅白歌合戦に出場できたアーティストのような気持ちです」と同作に参加できる喜びを表現した。
「やすらぎの刻~道」は「やすらぎの郷」から始まるストーリーで、菊村が今は亡き“姫”こと九条摂子(八千草薫さん)をモデルに執筆したシナリオ「道」が映像化されていく……という展開。「道」は“ふるさと”がテーマで、山梨県のとある山あいの村を舞台に昭和と平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯を描く。主役となる夫婦の妻を清野菜名さんと八千草さんがリレー方式で演じる。「道」の展開と共に「やすらぎの郷」のその後も併せて描かれる。2019年4月スタート。
「やすらぎの郷」は、17年の4~9月に放送。全盛期の映画やテレビ界を支えた俳優、作家、ミュージシャン、アーティストたちが集う老人ホームを舞台に、かつての大スター集団が繰り広げる人間喜劇。優れたテレビドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2017」の脚本賞、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」の「9月度月間賞」を受賞した。
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