「勇者ヨシヒコ」シリーズや大ヒットを記録した実写映画「銀魂」などで知られる福田雄一監督が、最近ミュージカル界でも注目を集めているという。要因となっているのが、井上芳雄さんとタッグを組んだWOWOWの番組「グリーン&ブラックス」。昨年の「トライベッカ」に続くミュージカルコメディーで、福田監督も「ミュージカル界にすごく深く突き刺さっている感じがする」と手応えを明かす。また「エンターテインメントの最高峰はミュージカルと思っている」と力を込める福田監督に、ミュージカルへの“本気度”を聞いた。
ウナギノボリ
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「グリーン&ブラックス」は、福田監督が脚本と演出を担当するオリジナル・ミュージカルコメディーの第2弾。2016年に放送された前作「トライベッカ」で、体を張ったコントに挑戦し、注目を集めた井上さんが引き続きレギュラー出演し、ミュージカルを上演している劇場の楽屋で巻き起こる出来事を、名作オマージュ(パロディー)から“ミュージカルあるある”まで交えて、面白おかしく描いている。
福田監督は「わりとキワドイことをやっているという空気はあるんだけどね」と笑いつつ、「本当に狙い通りでもあるんですけど、ミュージカル界にすごく深く突き刺さっている感じがする。ある場所に深く突き刺さると、どんどん広がりを見せていくので、全面的にこの番組でミュージカル界をのみ込んでいきたい」と意気込む。
井上さん以外にも毎回ミュージカル界で活躍する俳優、女優が登場するのも番組の魅力で、福田監督は「ありがたいことに、番組に『出たい』と言ってくださっているミュージカルの役者さんがグンと増えているし、何よりも皆さん楽しくやっている」と自信をのぞかせ、「僕の中で、“ミュージカル俳優王様説”っていうのがあって。お芝居できて、歌を歌えて、踊れてって、これが全部できる。ミュージカルの役者さんでコントをやっている以上は、ほかの芸人さんではできないことをやってみたいし、どんどんシリーズ化できたら」と声を弾ませる。
さらに「エンターテインメントの最高峰はミュージカルと思っている」とミュージカルへの思いや情熱を隠さない福田監督は、昨年、井上さん主演で上演された舞台「ナイスガイ in ニューヨーク」での演出経験が大きかったといい、「去年はこの先ミュージカルをやっていく上で素晴らしい年で、『ナイスガイ in ニューヨーク』の芳雄君のお芝居にすごい可能性を感じた」と明かす。
「基本的に僕がやるのはコメディーで、“笑えるものを”とは思っていて。『ナイスガイ in ニューヨーク』のけいこが始まって何日かしたとき、芳雄君に『台本にないこともやっていいんだよ』っていう話をしたら、次の日から全部にツッコむ、ないせりふをバスバス入れるようになった」とほくそ笑むと、「僕はゴリゴリのミュージカルの演出家ではないし、好きにやっていいんじゃないかって。結果的に『これで完璧です』っていうのは一回もお見せすることはできなかったんですけど、その分、事故や面白いアクシデントが毎回起きて、お客さんも楽しめた」と振り返る。
また福田監督は「こういうこと一つ一つが、これからミュージカルを作っていく上でものすごい糧になっていくっていうのは感じた」といい、「『ナイスガイ in ニューヨーク』で築けた信頼感は何よりも代えがたいもので、ミュージカル界にもこういうことをやりたいって思っていらっしゃる方もいると思う。ちょっとずつ関係性を広げていって、本場のブロードウェーにも存在し得る、コメディーミュージカルっていうものを日本で成立させていく地盤が作れたらいいなって」と目を輝かせていた。
一方、キャスト陣を代表して井上さんは、福田監督について「『感動するものはやりたくない』って言っている、きっと心が死んでいるんだと思う(笑い)」と冗談めかしつつ、「それくらい笑いに特化していて、『笑いってすごいな』って思わせてくれる。自由にやらしてくれるんですけど、でも枠組みっていうのはしっかりと作ってあって、どうなるかやってみないと分からないけど、ちゃんと基盤はある」と信頼を寄せる。
また番組にゲスト出演した城田優さんも、「とにかく枠にとらわれず、その場で生まれた面白いことをどんどんと取り入れていくので、いい意味で、台本を覚えていっても“無駄”になる、この通りにやらなくてはいけないってことがない。福田さんの場合は、こうやらなくてもいいよっていう大前提があるから、プレッシャーもないし、その分、可能性が広がる」と演出方法に感心していた。
この夏は「銀魂」の大ヒットの裏で、「銀魂」と同じ小栗旬さんを主演に迎えたミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」も上演。福田監督に“次なる野望”を聞くと「これ(グリーン&ブラックス)を最終的に舞台にすればよいと思っている」とにやり。「ただ毎回こんなドリームキャストはそろわないし、1日の収録だからできることで、さあこれを『3カ月やりましょう』ってなったときに誰もいなくなっちゃうんじゃないかって(笑い)」と心配しつつ、「それでも僕の印象でいうと、日本でもミュージカルが一般的に根付いてきているし、なんか大きい形で、『レ・ミゼラブルだけじゃねえんだぞ!』って感じで広げていけたらなって思っています」と話していた。
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