葵わかな:三度目の正直で朝ドラヒロインに 今秋放送の「わろてんか」

今秋の連続テレビ小説「わろてんか」のヒロインに抜てきされた葵わかなさん
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今秋の連続テレビ小説「わろてんか」のヒロインに抜てきされた葵わかなさん

 NHKは9日、今秋から放送の連続テレビ小説「わろてんか」(大阪放送局制作)のヒロインが、女優の葵(あおい)わかなさん(18)に決まったと発表した。大阪市中央区の同局に姿を見せた葵さんは「(ヒロインの)てんちゃん、ドラマと一緒に成長していけたら。皆さん、見守ってください」と意気込みを述べた。
 
 葵さんは1998年生まれ。2009年にスカウトされてCMデビューし、テレビドラマ「マネーの天使」(日本テレビ系)や映画「サバイバルファミリー」「くちびるに歌を」などに出演した。朝ドラヒロインのオーディションは「わろてんか」が3度目の挑戦だったといい、候補者2378人の中から主役の座を射止めた。葵さんは「朝ドラは日本の皆さんが愛している番組。その日一日をすてきに過ごせるよう、心をウオーミングアップできるドラマになれば」。制作統括の後藤高久チーフ・プロデューサー(CP)は「プロデューサーは『この人しかいないと思った』と言いがちだが、この場に立つと、それ以上に的確な言葉が見つからない。のびしろがものすごく大きいと感じた」と話していた。

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 「わろてんか」は吉本興業の創業者、吉本せい(1889~1950年)の生涯をモチーフにしたフィクション作品。京都の老舗薬種問屋に生まれたヒロインの藤岡てんが、笑いをこよなく愛する夫の藤吉と手を携え、大阪を日本一の「笑いの都」にしていく姿を描く。葵さんは神奈川県出身。オーディションで関西弁のせりふを披露したというが、大阪人の後藤CPは「まったく問題ない」と太鼓判を押していた。コメディーの要素も入り交じったドラマになるといい「『かわいい』役を演じることが多かった彼女の、まったく新しい挑戦になるのでは。まず、こけ方から身につけてほしい」と話していた。

 脚本はドラマ「美女か野獣」(フジテレビ系)などを手がけた吉田智子さん。5月中旬にクランクイン予定で、10月2日から来年3月31日まで全151回の放送。

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