話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、香川を舞台に、人間の姿に化けるタヌキの子と青年の日常を描いたアニメ「うどんの国の金色毛鞠」です。バップの細井駿介・企画プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
--作品の概要と魅力は。
この作品の魅力は、香川の美しさや、ポコの可愛さ、本編のストーリー、豪華キャストでおくるCパートのガオガオちゃんなど、作品の切り口がたくさんあることが魅力だと思います。見る人によって、楽しむことができる入口がたくさんあるので、幅広い方々に楽しんでいただけるのではないでしょうか。どんな人が見ても、どこかしら感情移入できるところがある、いわばその人(の人生)を写す鏡のような作品だと思います。
--アニメにするときに心がけたことは。
先の質問の答えに関わってくるのですが、この作品が持つ魅力をあますことなく映像に詰め込むことを常に心がけています。それは、作品自体もそうですが、プロモーションなども含めて心掛けていることです。
--作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは。
作品の舞台である香川の方たちから肯定的な反応をいただけて、本当にうれしかったです。もちろん、香川という舞台を魅力的に描けるよう、いろいろなことを考えて制作していますが、それがちゃんと伝わるかどうか、始まってみるまでは不安だったのです。
また、作品を制作するにあたって、多くの香川県のロケーションにご協力いただけたこともうれしかったです。このことについては、香川県にご協力していただけたことが大きいと思います。おかげさまで、多くのロケーションやアイテムを、名称など含めてそのままに登場させることができました。そのほかにも、ポコが香川県の「食いしん坊広報部長」に任命されるなど、「作品やキャラクターを作品舞台に根付かせたい」という、企画当時の目標が少しずつ達成できているのかな……と思います。
--舞台となる香川の描写が丁寧です。こだわったことは。
ロケハンには何度も足を運んでいます。スタッフによっては5回6回とロケハンへ行かれている方もいらっしゃいます。私自身は、プロモーションなども含めると、いまの時点で6回香川へ行っています。
--今後のみどころを教えてください。
「うどんの国の金色毛鞠」は、主人公の俵宗太が父親の死をきっかけに疎遠になっていた地元・香川へ戻り、そこで出会ったタヌキのポコと一緒に生活をしていくお話です。その中で宗太は、ポコの目を通じて自分が見落としていた地元の素敵なところに気付いたり、ポコがきっかけで地元の人たちと交流をしていき、人生がどんどんキラキラ輝いていきます。今後、人生がキラキラと輝きはじめた宗太が、どのような選択をして、これからを生きていこうとするのか、ぜひご注目いただければと思います。
--ファンへ一言お願いします。
アニメ「うどんの国の金色毛鞠」をご覧いただき、ありがとうございます。いよいよ終盤となりますが、宗太とポコ、そして彼らをとりまく周囲のキャラクターたちが織りなす物語を、最後まで楽しんでいただけますと幸いです。
バップ 企画プロデューサー 細井駿介
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