バイオハザード7:初のZ指定版「グロテスクバージョン」制作 D指定版と選択可能に

「バイオハザード7 レジデント イービル」の初のZ指定版「グロテスクバージョン」(左)と、通常版のパッケージ
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「バイオハザード7 レジデント イービル」の初のZ指定版「グロテスクバージョン」(左)と、通常版のパッケージ

 カプコンの人気ゲーム「バイオハザード」シリーズの最新作となる「バイオハザード7 レジデント イービル」(2017年1月26日発売予定)で、CEROレーティングのZ指定(18歳以上のみ対象)版「グロテスクバージョン」も発売されることが15日、明らかになった。同シリーズのナンバリングタイトルが国内でZ指定になるのは初めて。これまでと同じD指定(17歳以上対象)のバージョンも同時発売する。

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 CEROレーティングは、2002年から運用されているルールで、家庭用ゲームソフトを審査し、表現内容に応じて対象年齢などを表示する制度。A(全年齢)、B(12歳以上)、C(15歳以上)、D、Zに分かれており、Z指定は18歳未満には販売できず、店舗でも区分陳列されたり、一部店舗の扱いがなくなるなど販売面で不利になるとされている一方で、コアゲーマーからの支持も高い。

 Z指定とD指定の2種類のゲームを用意した理由について関係者は「幅広い層に遊んでもらえれば」と話している。2015年に「バイオハザード7」であることを伏せ、技術デモとして公開したデモソフト「KITCHEN」は、VRを使ってホラーゲームの新境地を切り開いたとして、過激な表現もありながらゲーム関係者の間で高く評価されていた。

 また現在は、世界的な人気ゲームが日本でZ指定になることも多く、「バイオハザード7」も欧米でユーザーを獲得するために表現にこだわったバージョンを出しつつ、国内ではD指定のバージョンを出すことで販売数を伸ばし、かつ理解が得られると判断したとみられる。

 「バイオハザード」は1996年に第1作が発売されたアクションホラーゲームで、シリーズ累計販売本数で6800万本以上を販売しているカプコンの看板ゲームの一つ。最新作の「7」はPS4、XboxOne、PC向けに発売され、PS4専用のヘッドマウントディスプレー「PSVR」にも対応する。「バイオハザード」の本編シリーズとしては2012年に発売された「6」以来約5年ぶりのナンバリングタイトルで、ゲームショウでも注目作の一つだった。

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