女優の知念里奈さんと7月に結婚すると報じられているミュージカル俳優の井上芳雄さんが10日、東京都内で出演する舞台「エリザベート」について取材に応じた。記者から「公私ともに順調ですね」と聞かれた井上さんは「これからも伸び伸びと生きていきたいです」と苦笑しつつも笑顔で語った。
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舞台「エリザベート」は1992年にウィーンで初演されたハプスブルク家最後の皇后エリザベートと黄泉の帝王「トート(=死)」との禁じられた愛を描いたミュージカル。日本では96年に宝塚歌劇団で上演され、2000年から東宝制作版が上演されている。15年には、キャスト、美術、スタッフを一新し、新生「エリザベート」として公演され、井上さんと俳優の城田優さんがダブルキャストでトートを演じている。
トートは、自由を愛するエリザベートに、夫の不義、国民の誹謗(ひぼう)中傷、愛する皇太子の死など、不幸が降りかかる度に現れるという役どころで、井上さんは「宿屋のおやじのような役だったらいいのですが、(演じるトートは)神秘的な役なので、劇場に来てくれたお客さんたちに夢を見ていただきたい」とアピール。
プライベートについては、「私生活ですし、自分たちの人生でもあるのですが、舞台上では(それを)感じさせないようにしたいですね」といい、「自分の腕次第だとは思いますが、周りのみなさんに協力していただいて、役割を果たしたい」と意気込みを語った。
同席していた城田さんは、ダブルキャストの井上さんについて「ミュージカルでいったら教材のような存在」と表現。「自分がオリジナルという気持ちはありますが、同じ衣装を着ていたりすると、どうしても気になるもの。歌の歌い方が似てしまったりするので、あまり井上さんの演技は見ないようにしている」と言いながらも、「無意識で似てしまうのかな。リスペクトしています」と笑顔を見せた。
舞台「エリザベート」は、28日から帝国劇場(東京都千代田区)で上演(7月26日まで)。8月6日から福岡・博多座で、9月から大阪・梅田芸術劇場、10月から名古屋・中日劇場で上演。
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