1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「別冊花とゆめ」(白泉社)で連載、少女姿の妖怪が村長を務め村おこしにまい進する姿を描いた藤原規代さんのコメディーマンガ「【急募】村長さん」です。
ウナギノボリ
解説:朝ドラ“メガネっ娘”の系譜 過去にもブレークした俳優が
山の中にある「月丘村」の村役場に務める井上円(えん)は、日々、村人からの用事をこなしていた。村長のなり手がいないため、県知事の指名で「選任村長」が来ることになるが、役場に現れた新村長は着物姿の少女だった。少女は「ねね」と名乗り、円は秘書役としてその世話をすることになるが、ねねが“ネコ耳”のある妖怪だと発覚して……。
「メキシコで女子大生の警察署長が誕生したみたいですよ」
「マフィアの報復を恐れてなり手がいないから立候補したそうですね」
「日本なら村に妖怪があふれてて誰も村長になりたがらないとかですかね?」
「なるほど、それで女の子が立候補するんですね」
「で、タイトルは『【急募】村長さん』っていうタイトルで……。でも私、妖怪とか描けないからムリですね(笑い)」
という2分程度の世間話をしていたのが始まりでした。新連載のネタがなかなか出ずに悶々(もんもん)としていた時に藤原さんがこの会話を思い出し、ネタに肉付けしていくことに……。藤原さん自身が懸念していた妖怪ですが、なまはげ好きの先生のおいっ子さんのダメ出し(?)を乗り越えて、ねねをはじめとした愛嬌(あいきょう)あふれる妖怪が生まれました。
1巻では妖怪村長ねねと、秘書になってしまった人間代表・円との村の存亡(?)を懸けた戦いを、2巻以降では現実でも起こりうる村の問題を妖怪と協力して解決していく様子を楽しんでいただければ幸いです。
村民だけでなく妖怪も村おこしに参加する「月丘村」に皆さんの“お越し”をお待ちしております。
今までの藤原規代作品は家族愛を描いたハートフル作品が多かった中、今回のテーマは「政(まつりごと)」。より良い村づくりとは? 誰のために何をするのか? 妖怪と人間が共存する道に幸せへの答えってあるの?
特に印象的だったのが30年ぶりに村で祭りをする話。祭りを望むのは妖怪。記録がないからと拒む人間。村はずれのさびれた社には、敬う人がいなくなったことで力が弱くなった神様。
ファンタジーながらも古き良き伝統や文化を忘れた現代社会を描いています。
化け猫村長ねねちゃんの村おこしは人間にとってどんな変化をもたらすのでしょうか?
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