高倉健:最新出演作「あなたへ」モントリオール映画祭に出品 「鉄道員」以来13年ぶり

映画「あなたへ」に主演する高倉健さん
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映画「あなたへ」に主演する高倉健さん

 俳優の高倉健さんの新作主演映画「あなたへ」(降旗康男監督)が8月23日(現地時間)にカナダで開幕する第36回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門に出品されることが31日、正式に決定した。高倉さんは降旗監督とのコンビ作「鉄道員(ぽっぽや)」で、99年に日本人俳優として初めて同映画祭で主演男優賞を獲得しており、出品について「感謝の念を感じながらも、主演させていただいた作品が選ばれたことに気が引き締まる思い。日本映画の良さを世界に伝えられる一助になれば」と語っている。

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 モントリオール世界映画祭は、77年から続く北米最大規模の映画祭。最近では、08年に「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が最高賞のグランプリを受賞し、09年に「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」で根岸吉太郎監督が監督賞を受賞、10年には「悪人」=李相日(リ・サンイル)監督=で女優の深津絵里さんが最優秀女優賞を獲得したことで話題になった。現地入りすることが決まっている降旗監督は、「『鉄道員』から13年の時をへて、再び参加できることは大変うれしい。モントリオールの皆さまに『あなたへ』をご覧いただくことを楽しみにしています」とコメントしている。

 映画は、北陸にある刑務所の指導技官・倉島英二(高倉さん)が50歳を前に刑務所に慰問に来た歌手・洋子と結婚。2人は平穏で幸せな日々を過ごしていたが、洋子は53歳の若さで死亡。洋子が残した絵手紙には、スズメの絵とともに「故郷の海に散骨してほしい」と書かれていた。英二は妻の真意を知るため彼女の故郷を訪れることにする……というストーリー。高倉さんにとって降旗監督との19本目のタッグ作。8月25日公開。(毎日新聞デジタル)

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