伊藤竜馬:「自分を信じていれば勝てる」 全仏1回戦でアンディ・マレーと対戦

「全仏オープンテニス」に出場する伊藤竜馬選手 写真:AP/アフロ
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「全仏オープンテニス」に出場する伊藤竜馬選手 写真:AP/アフロ

 男子テニスの伊藤竜馬選手が、仏・ローランギャロスで開催中の世界4大大会(グランドスラム)の「全仏オープン」大会3日目となる29日(現地時間)、アンディ・マレー選手(英国)と対戦する。WOWOWでは、大会の様子を6月10日まで連日生中継。伊藤選手に初戦に懸ける意気込みを聞いた。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 −−ランキングが自己ベストの69位に更新しましたが、どこが進化したのでしょうか。

 今年に入ってから精神的に安定して、自分のテニスを練習通りに試合でも発揮できていると思います。ショット自体は変わっていないのですが、バリエーションが増えたと思います。トップスピンを打ったり、アングルを打ったり、ドロップショットを打ったりと、プレーの幅を広げて、一本調子にならないで戦えるようになりました。

 −−クレーコートのシーズンに入り、先週はラデク・ステパネク選手(チェコ)に勝ちましたが、そのときの心境は?

 本当にしつこくていやらしい相手だったのですが、我慢してねばって、ハードコートではなくクレーコートで勝てたことは大きな自信になりました。以前はトップ選手と戦うときに気持ち負けすることがあったのですが、今は自分を信じていれば勝てるという気持ちでいます。先週は緊張もせず、競った時でもしっかり攻めることができたので、それが勝利につながったと思います。

 −−全豪では初戦突破のうれしさと、2回戦敗退の悔しさがあったと思いますが、それらは財産になっていますか。

 1回戦を突破して、本当は2回戦も勝ちたかったのですが負けてしまいました。うれしさと悔しさの中で自信にもつながりましたし、ここで戦っていけるという始まり(の気持ち)でもあったので、それが今につながっていると思います。チャレンジャーのカテゴリーの中でしっかり勝てるようになりましたし、トップ選手にも勝てるようになったので、これをまた新たな始まりのステップとして次に臨んでいきたいです。

 −−初戦の相手がマレー選手と知ったとき、どんな思いでしたか?

 「キター!」と思いましたね(笑い)。トップ4とシングルスで戦うのは初めてなので、本当にうれしかったです。実際に戦ってみて、自分のレベルを試してみたいですし、どこまで通用するのかを知りたいです。勝てる可能性もあるので、それを信じて最後まで戦っていきたいです。

 −−昨年、ダブルスでマレー兄弟と対戦する機会がありましたが、そのときのアンディ選手の印象はどうでしたか。

 彼はトップギアを残しながら戦っていて、最後のゲームでは4本のエースを決めるなど一段階上げてきました。そういったことがあるのはプレッシャーになります。アンディ選手はミスが少なくて守備が堅く、焦らずに自分のチャンスを待って、いけると思ったときはどんどんプレッシャーをかけてネットプレーに出てくるようです。1ゲーム目が大事ですね。自分のサーブのときにキープできれば、緊張感もほぐれて慣れてくると思います。

 −−ファンへメッセージをお願いします。

 ローランギャロスでの1回戦、マレー選手と戦うことになりました。全力で戦いますので、応援よろしくお願いします。

 ◇WOWOW番組情報

 女子シングルス1回戦「フランチェスカ・スキアボーネ選手(イタリア)対クルム伊達公子選手(日本)」=29日午後5時55分~深夜0時、生中継(WOWOWライブ)▽男子シングルス1回戦「伊藤竜馬選手(日本)対アンディ・マレー選手(英国)」=29日深夜0~5時、生中継(WOWOWライブ)。

※ラファエル・ナダル選手、マリア・シャラポワ選手、添田豪選手、森田あゆみ選手らの試合も織り交ぜながら放送予定。

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