コンプガチャ:DeNA・グリーなど6社がガイドライン策定 類似システムも自主規制へ

 消費者庁が景表法に抵触するという見解を示したソーシャルゲームの「コンプリート(コンプ)ガチャ」の問題について、DeNAやグリーなど事業者6社で構成する「ソーシャルゲームプラットフォーム連絡協議会」(座長・奥出直人慶応大大学院教授)は25日、コンプガチャについてのガイドラインを作成した。また、6月中には、消費者を過度にあおるような「コンプガチャ」と類似のシステム、ユーザーへの表示方法についてもガイドを作成、事例を挙げるなどして発表する予定だ。

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 ガイドラインは、目的、「ガチャ」「コンプガチャ」などの用語の定義、コンプガチャの禁止の明示、違反者の公開停止の4条からなり、6月1日から運用を開始。6月30日までに他社が提供しているものを含む全てのゲームのコンプガチャを廃止する。ガイドラインに従わない場合は、ゲームの公開停止など必要な処置を取るという。

 「コンプガチャ」は、ゲーム内でアイテムがくじのようにランダムで当たる有料の「ガチャ」を繰り返し、指定された複数のアイテムを集めると希少なアイテムがプレゼントされる手法。ゲームに熱中した一部の利用者が数十万円を投じるなどして問題になっていた。

 消費者庁は18日、ソーシャルゲームの「コンプガチャ」でプレゼントされる希少なカードが、景表法で子供などの射幸心をあおる度合いが著しく強いために禁止されている「カード合わせ」に当たるとの見解を示し、7月から「コンプガチャ」に同法を適用すると発表していた。(毎日新聞デジタル)

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