新城カズマ:キャラクター創作論を文庫化 「フルメタル・パニック」作者との対談も

「物語工学論 キャラクターのつくり方」の表紙
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「物語工学論 キャラクターのつくり方」の表紙

 「サマー/タイム/トラベラー」などで知られる人気作家の新城カズマさんが、これまでの経験を生かしてキャラクター創作論を展開した著書の文庫化「物語工学論 キャラクターのつくり方」(角川学芸出版)を25日に発売した。同作は、09年に同社から出版された「物語工学論 入門編 キャラクターをつくる」を再構成したもので、人気シリーズ「フルメタル・パニック」の作者・賀東招二さんがオビに推薦文を寄せており、カバーイラストは「0能者ミナト」シリーズのKyoさんが描き下ろしている。

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 「物語工学論 キャラクターのつくり方」は、ライトノベルやSF、文芸部門などで作品を発表するかたわら、物語論や言語学にも関心を持つ新城さんのキャラクター創作論。古今東西の物語に登場する人物を題材に「キャラクターの類型」を分析し、「キャラクター」という観点から物語の構造と本質を解説する。各キャラクターをゼロから作成できるチャートも掲載。また、賀東さんとの対談も再録されている。240ページ、705円。

 文庫化にあたり、新城さんは同作の冒頭で「望外の喜び」と記しており、「願わくは、大いなる激動の時代の中で、このささやかな書物に記された内容が『まあ、ある程度の妥当性と合理性は有しておるから許してつかわそう』という読者の皆様の言葉とともに、今しばらくは生き延び続けんことを」とメッセージを寄せている。(毎日新聞デジタル)

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