愛川欽也:十津川警部相棒を卒業 後任に高田純次

テレビ朝日提供
1 / 3
テレビ朝日提供

 テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」で人気のドラマ「西村京太郎トラベルミステリー」シリーズで、第1作から第57作まで、主人公・十津川警部の“相棒”である亀井刑事役を演じてきた愛川欽也さんが番組から卒業し、タレントの高田純次さんが引き継ぐことが決定した。31年間にわたって人情味あふれる亀井刑事を演じ続けてきた愛川さんは、地方ロケが多く体力的に過酷なこともあり、「元気なうちに」と卒業を決意。後任の高田さんは、「正直言って荷が重いです……」と心境を語っている。高田さんは今秋放送予定の第58作から登場する予定で、6月から撮影に入るという。

ウナギノボリ

 愛川さんは、「このドラマの亀井刑事は、30年以上演じてきましたので、ひときわ思い入れはあります。が、“亀さん”は事件現場で結構動き回るのですよ。永遠の青年を自任する僕も、さすがにキツい時があります。そこで、元気なうちにほかのどなたかにバトンタッチしたいなと考えたわけです」と番組卒業の経緯を説明。後任の高田さんには、「軽妙洒脱(しゃだつ)にして確かな演技を期待します。どうぞ撮影現場のムードを盛り上げるべく、おしゃべりを存分に楽しんでください」とエールを送っている。

 一方の高田さんは、第50作「山陽東海道連続殺人ルート」(08年9月)にゲスト出演したこともあり番組との縁も深いが、大役への抜てきに、「正直言って荷が重いです……。愛川さんの演技をパクるわけにもいきませんし、私も引き出しがあまりありませんので、どうしたらいいものか今から心配しています。撮影当日までに円形脱毛症にならないことを願いながら……。とにかく無我夢中で頑張らせていただきます」とコメントしている。

 「トラベルミステリー」シリーズは、十津川警部と亀井刑事のコンビが旅情あふれる鉄道を舞台に、連続殺人事件を解決していく人気ミステリー。1981年10月の第1作から現在までに57本が放送され、平均視聴率18.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、「土曜ワイド劇場」枠の中ではもちろん、日本のすべての2時間ドラマの中でも最長のロングランシリーズとなっている。

 愛川さんは、81年の第1作「終着駅殺人事件 上野~青森 ミステリー特急ゆうづる」から第33作「秋田新幹線こまち殺人事件」(99年9月)まで、亀井刑事役で主演し、三橋達也さん演じる十津川警部とコンビを組んでいたが、00年9月に放送された34作目「津軽陸中殺人ルート」からは、高橋英樹さんが新たに十津川警部として登場。原作どおり十津川警部が主人公として謎を解いていくスタイルとなり、今年1月に放送された第57作「スーパービュー踊り子連続殺人」まで、高橋さんと愛川さんが名コンビぶりを発揮してきた。(毎日新聞デジタル)

写真を見る全 3 枚

テレビ 最新記事