吉本興業:政治本からグルメ本までズラリ! 「笑いと平和の百冊シリーズ」創刊

1 / 14

 吉本興業が創業100周年を記念して各出版社との共同企画「笑いと平和の百冊シリーズ」を創刊することになり10日、「ヨシモト∞ホール」(東京都渋谷区)で会見が開かれた。同シリーズは、出版社の垣根を越え、「笑いと平和」をテーマに、吉本芸人や吉本興業にまつわる書籍やムックを4月から1年間で100冊出版するというもので、シリーズ本には統一のロゴマークが付く。宣伝部長に就任した“芸人随一の本読み”として知られるお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんは「作家と芸人が書く本は違うと思うので、ぜひ興味を持って読んでみてください」とアピールしたが、宣伝プランを聞かれると「とりあえず本好きの友だちが多いので、口コミで……」と消極的で、オール巨人さんに「人選ミスじゃないの?」と突っ込みを入れられていた。

ウナギノボリ

 会見では、宣伝部長のあいさつと、今春発売のタイトルの著者であるオール巨人さん、西川のりおさん、博多華丸さん、「カラテカ」の入江慎也さん、「デスペラード」のサラミさんが登場し、各書籍の紹介をした。自叙伝となる「師弟 吉本新喜劇・岡八郎師匠と歩んだ31年」を書いたオール巨人さんは「2年ほど前に出す予定だったが書き直してこうなった。誰が読んでもためになると思います」と紹介した。「橋下徹はなぜ大阪で独裁政治ができるのか?」(6月2日発売予定)を書いた西川さんは、「114人の政治家と対談した。人から話を聞き出すことに関しては自信がある。読めばちょっとワイドショーの知識が付きます」と自信を見せたが、オール巨人さんに「(タイトルの)橋下さんのことはあまり書いてないらしいです」と突っ込まれると、「橋下さんとは直接対談はしていません!」とあっさり明かした。

 「昼ご飯に何を食べるか迷いすぎて夕飯になったことがある」という華丸さんはグルメ本「~ごはん迷う芸人、博多華丸の大決断!~食べずに終われんばい!in 福岡」を出版。もし最後の晩餐を決めるなら、というテーマで1カ月の食事をカウントダウンする本だといい、「知り合いの店ばかりで、本の値段以上のクーポン券が付く。僕と福岡の癒着を楽しんでほしい」と紹介した。6月下旬に発売予定の本「後輩力」を書いた入江さんは「『上司の誕生日は覚えた方がいい』、『お世話になっている上司の近くに住め』、など僕の独断を書いている。上司との関係で、会社を辞めちゃう人などにお勧め」と話し、登壇者の誕生日をすべて言い当てて会場を沸かせた。

 会見では、同シリーズで本を出版したいという芸人たちからのプレゼン大会も行われ、来場した出版社にアピール。「笑い飯」の哲夫さんは大ヒットした「もしドラ」をもじった「もし中学サッカー部の男子補欠部員が笑い飯哲夫の『えてこでもわかる笑い飯哲夫訳般若心経』を読んだら」を、レイザーラモンRGさんが歌とともに「洋楽あるある」をプレゼンして、会場を盛り上げていた。(毎日新聞デジタル)

写真を見る全 14 枚

ブック 最新記事