クレヨンしんちゃん：映画化20周年でDVDが破格の980円

　人気アニメ「クレヨンしんちゃん」（テレビ朝日系）の映画化20周年を記念して、テレビシリーズ20話分を収録したDVD「祝！映画20周年 限定版DVD　TVシリーズ クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ イッキ見20!!!　vol．0　ひまわりをご紹介するゾ編」が12日、原作マンガの出版元である双葉社から発売された。計145分のボリュームながら980円の低価格で、同アニメのDVDでは初の書店流通となり、書店やコンビニエンスストアで発売中。

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　今回のDVDは、初の劇場版「クレヨンしんちゃん　アクション仮面VSハイグレ魔王」（93年7月公開）から20周年を迎えることを記念。14日公開の劇場版最新作「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ！　オラと宇宙のプリンセス」が、“家族の絆”をテーマに、主人公・野原しんのすけの妹のひまわりを中心にストーリーが展開することもあり、ひまわりが誕生し、初めて“お兄ちゃんの気持ち”を知っていくエピソードなど、家族の絆を感じられる20話をラインアップ。

　今回収録されたエピソードは、96年度にテレビ放送されたもので、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した劇場版アニメ「クレヨンしんちゃん　嵐を呼ぶ アッパレ！戦国大合戦」（02年）を手がけた原恵一さんが監督を務めている。当時のオープニングテーマ「オラはにんきもの」「パカッポでGO！」の2曲も収録。なお、15日にはしんちゃんの出身地である埼玉県春日部市の書店「リブロ　ララガーデン春日部店」で、しんちゃんが来店するDVD販売イベントも開催される。

　「クレヨンしんちゃん」は、90年8月から「weekly漫画アクション」（双葉社）でスタートし、00年から「月刊まんがタウン」（同）に連載されたギャグマンガ。作者の臼井儀人さんは09年に急逝したため、1126話で最終回を迎えた。その後、10年に臼井さんと長くチームを組んできたスタッフが新たに「臼井儀人＆UYスタジオ」を設立し、「新クレヨンしんちゃん」を「月刊まんがタウン」で再スタートさせた。コミックスは累計5400万部を発行。92年にテレビアニメ化、93年には初めて劇場版が公開された。海外でもアニメ放送や翻訳本の出版がされており、世界的にも多くのファンを獲得している。（毎日新聞デジタル）