きみの色：山田尚子監督が描く色鮮やかな“音楽×青春”の日々　劇場版アニメカット11点一挙公開

　「映画 聲（こえ）の形」「リズと青い鳥」などで知られる山田尚子監督の劇場版オリジナルアニメ「きみの色」のカット11点が公開された。同作は“音楽×青春”がテーマで、バンドを組むことになるトツ子、きみ、ルイの3人がアイスを食べている姿や、ギターを奏でるきみ、レコードを手にしたルイ、笑顔で踊るトツ子など3人の青春の日々が色鮮やかに描かれている。

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　同作が、現地時間6月9～15日に開催される仏・アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品されることも発表された。山田監督の作品が同映画祭に出品されるのは2017年の「聲の形」、2018年の「リズの青い鳥」に続き三度目。2023年には短編アニメ「Garden of Remembrance」も特別上映された。山田監督は「ひとつの色やことばでは収まりきらない、カテゴライズしてしまってはあふれてしまうようなひとりひとりの存在、その尊さを描いたこの物語を世界中の方々にも届けることができるのはこの上ないしあわせです」とコメントを寄せている。

　「きみの色」は、人の感情が「色」として見える高校生の少女・トツ子が、街の片隅にある古書店で出会ったとても美しい色を放つ少女・きみ、音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことになる……というストーリー。俳優の鈴川紗由さんがトツ子、高石あかりさんがきみ、木戸大聖さんがルイを演じ、新垣結衣さんがトツ子が通う学校のシスターの日吉子役として出演する。

　「映画 聲の形」などでもタッグを組んだ吉田玲子さんが脚本を手がけ、牛尾憲輔さんが音楽を担当する。「映像研には手を出すな！」「平家物語」などのサイエンスSARUが制作する。新海誠監督の「君の名は。」「すずめの戸締まり」などのSTORY inc.が企画・プロデュースを担当する。8月30日公開。