吉高由里子さん主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合、日曜午後8時ほか)で藤原道兼を演じた俳優の玉置玲央さん。5月5日放送の第18回では、ついに関白となった道兼だったが、生き方を改めて、よい政をしようと考えていた矢先、疫病によってこの世を去るという、運命の皮肉ともいうべき最期を迎えた。同回では、柄本佑さん扮(ふん)する弟の道長が、道兼を見舞うシーンがあったが、その裏側を玉置さんが明かした。
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道兼は、道長の次兄。主人公・まひろ(吉高さん)の母・ちやは(国仲涼子さん)を殺めたことをきっかけに、信奉する父・兼家(段田安則さん)に言われるがまま、一家の「汚れ役」を担うようになり、花山天皇(本郷奏多さん)の退位の際にも暗躍した。その後、兼家が後継者に長兄・道隆(井浦新さん)を選んだことから、自暴自棄となるも、道長の言葉に救われて、改心。都に疫病がまん延すると、自ら多くの患者が苦しむ悲田院へ……。
そこで病をもらったことで、道半ばで命を落とすことになった道兼だが、玉置さんいわく「きちんと納得のいく意味のある幸せな死」であったようだ。
道長が、道兼を見舞うシーンは、台本上は、道兼が自分の病気がうつるから、そばに来ないよう道長を突っぱね、御簾越しに会話をするはずだったが、それは道長役の柄本さんの提案で変更となった。
「リハーサルで、(柄本)佑君が演出の中泉さんに『道長は入っていくよ、寄り添うよ』と提案をしてくれたんです。本番では、道兼はゴホゴホと咳(せき)をしていて、倒れ込むところ、道長がたまらず御簾をはねのけて入ってきて、背中をさするってことになったのですが、リハの段階では確定してなかった。何日後かの撮影で、改めて佑君が『俺はどうしても入っていきたい』『寄り添うと思います、道長は』と言ってくれて、中泉さんも『そういう方向もありますね』と受け入れてくださったんです」
そのときのことを「それは道兼的にはすごくうれしかったというか、ありがたくて」と振り返る玉置さん。
「御簾越しにやりとりをして、道長が去っていくってやった方がいいという可能性はもちろんあったのですが、佑君が提案してくれて貫き通してくれたことと、道長として寄り添ってくれたことで、以前に道兼が、道長によって救われたという思いが、決して一方的なものじゃないと分かった瞬間でもあって。僕は道長って、自分という存在をブラさず貫いてきたと思っていて、そういう人間がちゃんと生き残っているというのが、この『光る君へ』の好きなところでもあるから、そんな道長が、こんなにブレてきた道兼に寄り添ってくれたっていうのにすごい救われたんです」
改めて、玉置さんは「佑君と共演できて、佑君が道長でよかったなと思ったし、提案をしてくれてありがとうと思った」と感謝の言葉を口にする。
「いろいろな思いが渦巻いた最期で、カメラが止まった後も咳が止まらなくなってしまったのですが、佑君が背中をさすり続けてくれたのもあって、自分の役割および死をまっとうできたなって思えて幸せでした」
道兼の最期に関しては「物語を盛り上げる小道具として死んでいくわけではなく、彼の1話から重ねてきた所業はあれど、きちんと納得のいく、意味のある幸せな死を迎えるんじゃないかと、うっすら思っていた」と話す玉置さん。
「共演者の皆さんと監督とそれこそ佑君の道長のおかげで、そこに至れたなって、本当に感謝、感動だなって」
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