岩田剛典:35歳の学ラン姿「全然いけます」 初の朝ドラで縁を感じた法学部学生役 「虎に翼」花岡は「ミステリアスさ」意識

NHK連続テレビ小説「虎に翼」で花岡悟を演じている岩田剛典さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「虎に翼」で花岡悟を演じている岩田剛典さん (C)NHK

 伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、花岡悟を演じている岩田剛典さん。花岡は、主人公・寅子(伊藤さん)が通う明律大学法学部の男子学生で、第3週(4月15~19日)の最終盤に姿を見せ、4月22日に始まった第4週から本格登場している。岩田さんの35歳の学ラン姿も話題の花岡役について話を聞いた。

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 ◇役者みょうりに尽きる法学部学生役

 「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さん(1914~84年)の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。主人公の寅子とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追いつめられた女性たちを救っていく姿を描く、リーガルエンターテインメントだ。

 岩田さんは今作が初の朝ドラで、出演が決まったときは「まずは両親が喜ぶなと思いました」と振り返る。

 「朝ドラは幼少期のころから生活の中にある、いわば“生活の一部”という家庭で育ったので、親はすごく喜んでくれるんだろうなって。あとは周りの友人やプロダクションの先輩だったり、同期だったり、みんなから『おめでとう』と言われました。ドラマの出演が決まって『おめでとう』となかなか言われることないので、改めて、朝ドラの影響力の大きさを身をもって感じました」

 演じる花岡は、社交的で学生たちの中心的な存在。女子部卒の学生たちにも心を開き、轟(戸塚純貴さん)をいさめながら寅子たちと行動を共にする。女性から大人気で、寅子にとっても気になる存在だ。

 岩田さん自身、大学の法学部を卒業している。

 「政治学科だったので法律を専門には学んではこなかったのですが、こうやって法を扱うドラマに出演できる、しかも初めての朝ドラでっていうのは、すごく奇遇といいますか、ご縁を感じました」

 現在35歳で大学生を演じる岩田さん。学ラン姿も話題となっているが「全然いけますよ」と笑う。

 「久しぶりに着て、懐かしい気持ちになりました。日常で着ることもないですし、いまだに学生を演じられるのは、役者みょうりに尽きるのかなって思いますし、当時の時代背景もあって意外と成立するものですよ(笑い)」

 ◇花岡には男としてのプライドや見栄も

 花岡役を通じて感じたもの、それは現代との時代背景の違いで、その象徴的なものが「男尊女卑」。岩田さんは「こんなにも女性に発言権、決定権が与えられていなかったんだなってことを一番感じました、演技していて」と明かす。

 一方で、花岡については「『男尊女卑』という時代背景がありながら、女性に対して優しさを見せるという一面もある」と認める。

 「女性の夢を追いかける姿を純粋に応援したいという気持ちもありながら、学校内のヒエラルキーみたいなものの中で、カースト上位にいる花岡は、男としてのプライドや見栄もある。女性陣から見たら、本心がどこにあるのか、ミステリアスには捉えられたいなって思いで役と向き合っていました」

 4月24日放送の第18回では、母親を亡くしていることなど花岡の生い立ちが明かされるシーンもあったが、今後、そんな花岡が「本心を吐露するシーンがある」という、

 「結構、芯食ったこと言っていますし、花岡の役を作る上で、すごく材料として、自分の中に入れてくれたシーンでもあったので。そこは見どころかな」

 第18回ではハイキングに行った先で、ひょんなことから崖から落ちてしまった花岡。ちょっとコミカルな描写にもなっていたが、現場での思い出も岩田さんに聞いた。

 「10月の上旬くらいだったと思うのですが、めちゃくちゃ暑い日のロケでした。丘の上に登る前、登った後、崖から転落するまで、1日で撮り終えなくてはいけなくて、最後にワイヤで落ちていくシーンなんかは、ほかの役者さんいない中、一人“居残り”でやっていました(笑い)。テスト1、2回ですぐ本番みたいな感じで、なんとか日没までに間に合って、延泊しないですみましたね」

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