俳優の趣里さんがヒロインを務める2023年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)。第19週「東京ブギウギ」(2月5~9日)では、愛子が生まれて3カ月がたち、スズ子(趣里さん)が育児に奮闘する姿が描かれた。夜泣きや突然の発熱など、劇中のリアルな育児描写がSNSなどで話題となったが、制作する上で意識したことはあったのだろうか。制作統括の福岡利武さんに話を聞いた。
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第87回(2月5日放送)では、スズ子が愛子を寝かしつけながら寝落ちしてしまい、愛子の夜泣きで目覚めるシーンが登場。寝間着に着替える余裕すらない、育児の忙しさが描かれた。
第88回(2月6日放送)では、初めての育児に疲れた様子のスズ子を見かねた麻里(市川実和子さん)が、スズ子の家に出向いて愛子の世話や家事を引き受けた。その間、久しぶりにゆっくりできたスズ子は、布団をかけることさえ忘れ、夕方頃まで爆睡してしまった。
育児の大変さを描いたこれらの場面について、福岡さんは「脚本の足立紳さんが、お子さんが小さい頃、熱心に育児をされていたので、その時の苦労した実感が台本に現れているのだと思います」と説明。
「僕にも4歳の娘がいますし、現場は男性スタッフが多いですが、今の時代、男性でも積極的に育児に参加している人も多くて、すごくリアルに描けたのかなと思います。スタッフ同士で『赤ちゃんあるある』を持ち寄って台本に反映させることもありました」
また、麻里が愛子の育児と家事を引き受け、スズ子を休ませてくれたエピソードについて「僕はこのシーン、すごく好きなんです」と明かす。
「スズ子の育児奮闘の様子は、しっかりと描きたいと思っていました。実際に子育てを頑張っている足立さんの脚本と、市川さんがしっかりした母親を表現したいという強い思いで演じていただいたことで、リアリティーのあるとてもいいシーンになったと思っております」と振り返った。
ついに「東京ブギウギ」が完成し、歌手として一回りも二回りも大きく成長したスズ子。今後、仕事と育児の両立という難関をどのように乗り越えていくのか。今後の展開に注目したい。
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