松本潤さん主演の2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)第5回「瀬名奪還作戦」が2月5日に放送され、俳優の山田孝之さん演じる服部半蔵が登場した。山田さんは半蔵について「基本的に人を信用しておらず、警戒心も強い。どのシーンでも人とほぼ目を合わせないんです」といい、「目は口ほどにものを言うという言葉もありますが、目をしっかり見ると相手に情報を与えてしまうこともあると思うので」と理由を語った。
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服部半蔵は先祖が忍びの郷(さと)・伊賀出身のため、忍者とよく間違えられる。本人は武士と思っているが、自分にプライドが持てず、人付き合いが苦手。命じられて伊賀忍者を使い、諜報活動をするが時々失敗する。キャッチコピーは「忍者ではないが、忍者の代表」。
山田さんは「半蔵は、そもそもできることなら争いを避けて生きたい人。ただ、時代的にも避けられない争いも多いし、自分は伊賀に生まれた宿命もある。それは理解しつつも、やはり争いたくない、という悩みや葛藤を抱えていたのかなと思います」と推測する。
第5回では、亡き父から「忍びはやるな」と言われていた半蔵だが、本多正信(松山ケンイチさん)の誘いに応じ、駿府に捕らえられている瀬名(有村架純さん)の奪還作戦に身を投じる姿が描かれた。
山田さんは「幼いころ見ていた忍びとして活躍する父の姿に、少なからず誇りや憧れも持っていただろうと想像しています。いざ任務につくとなれば、ほんの僅かですが、憧れていた父と同じ働きができる喜びもあったのかなと思います」と納得しつつも、「でも、結果的に父は自分に忍びを勧めなかった。父はさまざまな出来事に巻き込まれ、もしかしたら甲賀との対立の中で亡くなったのかもしれない。その上での言葉だったことを考えると、やはり引き受けない方が良いのかな」と逡巡する半蔵の思いを代弁。
その上で「脚本にあるセリフをベースにしながら、描かれていない半蔵の過去や父のことを想像で足して、人物像を組み立てていきました」と明かし、「史実が本当なのかは誰にも分かりませんし、今作においては、僕に与えられた服部半蔵をどう生きるかということだけだと思っています」と結論づけた。
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