俳優の千葉雄大さんが、1月17日に放送された黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。2011年に発生した東日本大震災で、家族が被災した当時の心境を明かした。
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千葉さんは、宮城県出身の33歳。東日本大震災発生時には、デビュー作のスーパー戦隊シリーズ「天装戦隊ゴセイジャー」の撮影中だった。「東映の大泉学園の撮影所の屋上で撮影していて。震源が東北、宮城と聞いてすごく動揺しました。両親とは2日間くらい連絡がとれなくて生きた心地がしなかったです」と回想した。
「普段は両親に電話なんてしなかったけれど、一生分くらいしたんじゃないかって。ようやく連絡がついた時はみんな無事で一安心でした」と語った。「両親は当たり前にいてくれるものだと思っていたので、いざそういう状況になると、もしかしたらと……。弟も祖母も宮城にいたので、本当に一人になってしまうんじゃないかという不安を感じました」と明かした。
さらに「駅から実家までの道中は自分が知っている場所とは様変わりしていて。(津波の被害で)田んぼから海のにおいがして、田んぼの上に船が浮いているし、ちょっと形容しがたい気持ちでした」と、目の前の光景に言葉を失ったという。
震災についてコメントを求められることが多かった。「そういうのを見てしまうと、なんと言ったら勇気づけられるのか分からなくなって。自分の家族は無事で生活できているけど、周りの人は……と考えると言葉に詰まりました。僕の気持ちも整理できてなかったと思います」と吐露した。
千葉さんの心境に変化が訪れたのは、震災を題材にしたドラマに出演したことがきっかけだった。「役柄が代わりにセリフを言ってくれることで『こう思っててもいいんだ』って。やっと自分の中で踏ん切りがついて、こういう話を表でできるようになったんです」と笑顔を見せた。
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