2016年に公開され大ヒットした新海誠監督の劇場版アニメ「君の名は。」が、日本テレビの映画枠「金曜ロードショー」(日本テレビ系、金曜午後9時)で10月28日に放送されることを受けて、「君の名は。」の大ファンという同局の藤井貴彦アナウンサーがコメントを寄せた。藤井アナは取材で米国へ向かう機内で初めて同作を見たといい、「『君の名は。』の世界にどっぷりハマりました。さらに、帰りの飛行機でも『君の名は。』を見ました。同じものを見たのに2回泣きました。往路復路とも3シーン×2で、都合6回泣きました」と話し、「行きの飛行機でも帰りの飛行機でも、同じところで鳥肌が立ちました」と初めて作品に接した際の感動を語っている。
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藤井アナは「この作品の魅力は、せりふに無駄がないことだと思います。どのせりふもどの行動も、一つ一つが組み合わさっているんですよ。それが、最後の最後にパッとすべて解かれるというような感じで、優しい気持ちになりました。大統領選挙の取材では現地からの中継でずっと緊張していたのですが、その緊張が成田空港に到着するまでにフワーっと解かれるようで、そのまま気持ちよく涙が流せました」と魅力を話している。
視聴者へ向けて「今まで『君の名は。』を見たことがないという方は、今回の放送を機に、ぜひ一度ならず、二度三度見ていただきたいと思います。なぜなら、その一つ一つのシーンに一つ以上のメッセージが込められているからです。そのメッセージとは一体何なのかを考えながら見ていくと、1回目で見た感動を2回目で超えてくると思います。それは日本酒を何年か寝かせると深みが出るのと同じだと思います。一度見ているという方も、ぜひ今回改めてご覧いただいて、その深みを感じてもらいたいと思います」とメッセージを送った。
10月28日の金曜ロードショーでは、新海監督の約3年ぶりとなる最新作「すずめの戸締まり」(11月11日公開)の公開を記念して、「君の名は。」が本編ノーカットで放送される。放送内で「すずめの戸締まり」の本編冒頭約12分が初公開される。
「君の名は。」は、1000年ぶりとなる彗星(すいせい)の来訪を1カ月後に控えた日本を舞台に、見知らぬ者同士だった山深い田舎町に暮らす女子高生・三葉と、東京で生活する男子高校生・瀧が入れ替わってしまう……というストーリー。俳優の神木隆之介さんが瀧、女優の上白石萌音さんが三葉の声優を務めた。累計興行収入は、歴代興行収入ランキング5位となる約250億3000万円を記録。世界各国でも大ヒットし、国内外の映画賞を獲得した。ハリウッドで実写映画化されることも話題になっている。
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