俳優の吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)最終回(第41回)「青春はつづく」が、12月26日に15分拡大版として放送され、平均視聴率(世帯)は11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。同回をもって、「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢栄一(吉沢さん)の物語は完結した。
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最終回では、老年になっても走り続ける栄一は、ワシントンの軍縮会議に合わせて再び渡米し、移民問題など悪化した日米関係の改善に尽力する。一方、栄一の後を継ぐ決心をした孫の敬三(笠松将さん)は、銀行員となり、経験を積むため渡英する。そんな折、関東大震災が発生する。
周囲の心配をはねのけ救援の最前線に立った栄一は、内外の実業家に寄付を呼びかけ資金を集める。また中国の水害に対しても、自宅からラジオを通じて募金への協力を呼びかけるが、満州事変が勃発。救援物資は受け取りを拒否されてしまう。それでも栄一はあきらめず、病床から自らの思いを伝え続ける。そして栄一は、昭和6(1931)年11月11日、永遠の眠りにつく。91歳の大往生だった。
ラストシーンは栄一が生まれ育った血洗島を舞台に描かれた。村を訪れた孫の敬三と言葉を交わす“若き日の栄一”。日本の現状を訪ねる栄一に、敬三は「恥ずかしくてとても言えません」と答える。すると栄一は「まだまだ励むべえ!」と声が上げ、父・市郎右衛門(小林薫さん)、母・ゑい(和久井映見さん)、妻の千代(橋本愛さん)、そして円四郎(堤真一さん)や慶喜(草なぎ剛さん)の呼ぶ声に導かれるように走り始める……。
全力疾走する若き栄一の姿で物語が幕を下ろすと、SNSでは「走って始まり走って終わる」「すがすがしい終わりだった」「ずっとずっと青春時代」「改めて、渋沢栄一という人はすごい人だったんだな」「1年追いかけてよかった」といった感想が次々と書き込まれた。
さらに「この物語に出会えてよかったです。ありがとう栄一!」「本当に本当に、毎週日曜が楽しかった。心からありがとう」ほんっとーにありがとうございました!」「栄一、お疲れさん! よく励んだ!」「お疲れ様! 素晴らしい大河ドラマでした!」「素晴らしい1年間ありがとうございます。お疲れ様でした」と感謝とねぎらいの声が相次いだ。
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