話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、少女×バイクがテーマのライトノベルが原作のテレビアニメ「スーパーカブ」です。KADOKAWAの伊藤敦プロデューサーに、作品の魅力などを語ってもらいました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
両親も友達も趣味も無い、何も無い日々を過ごしてきたひとりぼっちの女の子と、世界で最も優れたバイクが紡ぐ、友情の物語です。ふと見かけた中古のスーパーカブを買ったことで、ちょっとずつ単調な毎日が変わり始めるところが見どころです。
スーパーカブが実際に存在するバイクであり、主人公たちの住む街が実際に存在する場所であることから、劇中音楽や音響効果などの“音”、山梨県北杜市の風景などの“美術”、実機・スーパーカブの作り込みには細心の注意を払うように心がけました。また、小熊はあまりしゃべらないキャラクターであることから、小熊の感情表現はなるべく丁寧に、言葉で表すよりも仕草や表情、周囲の状況で表せられるようにしました。
普段何気なく接していたスーパーカブが、いかに奥深い乗り物かを知ることができました。山梨県北杜市かいわいをロケハンさせていただきましたが、ちょうど初夏の時期でかなり暑く日差しがまぶしかったです。また現地でご協力いただきました北杜市さんのスーパーカブが長距離を走りすぎてパンクしてしまった際には、とても恐縮しました(汗)。
今後、小熊はスーパーカブとどんどん成長していきます。その変わりようをぜひ見届けてほしいと思います。また、二人目の“友人”、恵庭椎が本格的に接触してきます。彼女の登場が小熊と礼子にも新たな影響をもたらしますので、そちらもぜひお楽しみください。
この物語は、ひとりぼっちで友達もいない、趣味もない、親もいない“ないない尽くし”だった女の子が、スーパーカブと出会ったことで、たくさんのことを体験し、たくさんの物を手に入れてちょっとだけ幸せになっていくお話です。そんな女の子、小熊を最後まで優しく見守っていただけたらうれしいです!
KADOKAWA 企画プロデューサー 伊藤敦
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