加藤シゲアキ:小説「オルタネート」が「第42回吉川英治文学新人賞」受賞 自身初の文学賞受賞

「第42回吉川英治文学新人賞」を受賞した加藤シゲアキさん(C)新潮社
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「第42回吉川英治文学新人賞」を受賞した加藤シゲアキさん(C)新潮社

 人気グループ「NEWS」の加藤シゲアキさんの小説「オルタネート」(新潮社)が、「第42回吉川英治文学新人賞」を受賞したことが3月2日、分かった。武田綾乃さんの「愛されなくても別に」(講談社)とのダブル受賞。アイドルの著作がノミネート、受賞するのは同賞創設以来初の快挙で、自身初の文学賞受賞となる。

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 同賞は、2020年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本などで優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈られる賞。過去には、和田竜さんの「村上海賊の娘」、辻村深月さんの「ツナグ」、柳広司さんの「ジョーカー・ゲーム」、佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」などが受賞している。

 オルタネートは、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」を使う、料理コンテストで起きた悲劇の後遺症に悩む蓉(いるる)、真実の愛を求める同アプリ信奉者の凪津(なづ)、高校を中退して音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志(なおし)の恋、友情、家族、未来を描く青春小説。

 累計発行部数は約15万1000部を突破。全国の書店員が「一番売りたい本」を選ぶ「本屋大賞」にもノミネートされている。

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