鈴木亮平さん主演のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」に伊藤博文(俊輔)役で出演している浜野謙太さん。8月26日放送の第32回「薩長同盟」で初登場すると、視聴者から「伊藤俊輔めっちゃ似てる。笑っちゃうレベル」「伊藤博文役の人、本人にめっちゃ似てる」「めっちゃ似てる、伊藤博文」との反響があった。浜野さんも「プロデューサーさん、ディレクターさんにお会いした時、『似ているんです』って言われて。若い頃の写真を見たら本当に似ていた。『似ている』始まりというか」と認める。伊藤博文のイメージは「ヒゲ。あとは(顔の)ホクロ。それで役をもらえたんじゃないかな」と笑顔で明かす浜野さんに、役柄について語ってもらった。
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10月から始まった同局の連続テレビ小説「まんぷく」では、白馬の「蘭丸」が相棒で、移動はいつも蘭丸にまたがる牧善之介役でも話題を集めている浜野さんだが、大河ドラマ初出演でいきなり、後の初代内閣総理大臣・伊藤博文役を与えられた。
浜野さんは「最初は荷が重いんじゃないかって思いましたね。伊藤は政治的にも象徴的で、きわどい役。『自分で大丈夫かな』って思ったんですけど」と笑う。
「(似ていると言われ)そこで根拠のない自信がついた」と明かす浜野さんは「登場の時に一発で視聴者に『ああ! 似ている!!』って思わせたかったので、そういう顔を心掛けてやってたら、オンエアを見た(桂小五郎役の)玉山鉄二さんに『なんで最初あんな間抜けな顔をしているの? あんな顔で大河出る人いる?』って言われて。失敗しました」と苦笑い。
そんな初登場回の「薩長同盟」では、図らずして薩摩の西郷と長州の桂をつなぐ影のキーマンとなった伊藤として、両藩の歴史的会談にも同席。浜野さんは「みんなの気迫を感じているだけでポロポロ泣けてきて。僕は撮影初日だったんですけど、気合の薩長同盟シーンは楽しかったですね。みんなの気合についていけるのかと心配ではありましたけど、自分では意識はしなくても感情が高まってしまって、感動してしまった。それくらい充実した一日でした」と振り返っていた。
ドラマは21日放送の第39回「父、西郷隆盛」から最終章の通称・明治編へ突入。維新後は、政権内で力を発揮し岩倉使節団の副使となる伊藤もヒゲを蓄え、再登場を果たす。
浜野さん演じる伊藤は、第39回以降どうなっていくのか? 「飄々(ひょうひょう)としているけど、ちょっと怖いなっていう部分は出てくる。総理大臣にまで上り詰めた人が、怖くないわけがない。そういう政治家に見えたらいいなって、僕はやろうと思っている」と演技プランを披露。
「伊藤って史実を知れば知るほど、人柄に偉人感のない人だなと思いました。そういう雰囲気も出していけたら」と笑うと、「西郷さんが突っ走って、大久保さんは策略を張り巡らせるのを後ろで見つつ、どんどんと権力を手にしていく伊藤、みたいなのは虎視眈々(たんたん)と狙っています。大久保さんがどんどんと闇が深くなっていくので、そこに引っ張られる伊藤を僕自身楽しみにしています」と話していた。
「西郷どん」は大河ドラマ57作目で、西郷隆盛の生涯を描く。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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