2月に急死した俳優の大杉漣さんの主演映画「教誨師(きょうかいし)」(佐向大監督)が、今秋公開されることが15日、明らかになった。大杉さんにとって初のプロデュース作品で最後の主演作となる。大杉さんは、せりふ量の多さとユニークな内容に「役者にけんかを売っているのかと思った」と話していたという。
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今作は、受刑者に対して道徳心の育成、心の救済に努め改心できるよう導く教誨師と6人の死刑囚の物語を描いている。死刑囚専門の佐伯(大杉さん)は、独房で孤独な生活を送る死刑囚に寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、死刑囚たちが心安らかに死ねるよう導くのは正しいことなのか苦悩していた。そんな中、佐伯も忘れたい過去と初めて対峙(たいじ)し、自らの人生と向き合う……というストーリー。光石研さん、烏丸せつこさん、古舘寛治さん、玉置玲央さんも出演する。
佐向監督は「3年前、小さな喫茶店で、この企画を一番最初に話したのが大杉さんでした。『いいね、やろうよ』。その一言をきっかけにこの作品が生まれました」と振り返り、「この作品で大杉漣という役者のすごみを改めて目の当たりにしました。おそらく皆さんも同じ思いを抱くのではないかと思います」とメッセージを寄せている。映画は10月6日に公開。
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