細田守監督の約3年ぶりの新作劇場版アニメ「未来のミライ」が2018年7月20日に公開される。同日、東京都内で行われた会見で細田監督は、テーマは「きょうだい(兄妹)」で4歳の男の子が主人公になったことについて「自分の作品の中で一番のチャレンジ」と明かした。
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細田監督は「4歳の男の子を主人公にするって、ごく一般の映画としては、全くないわけじゃないですけど、ごく限られていると思う」といい、「なんで4歳だったかというと、(自分の)上の子が(アイデアを考えた当時)4歳だったからなんですけど。『クレヨンしんちゃん』のしんちゃんが5歳で、映画表現の中で4歳の男の子を主人公にするのは大変なことで、だからこそ見えてくる映画の面白さを感じている」と充実した表情を見せた。
さらに細田監督は「4歳と5歳って全然違う。4歳はシリアスなところと快楽主義的なところが折り重なって非常にバイタリティーがあるなって。うちの子は今5歳なんですけど『うんこ』とか言い始めて(笑い)。そのときに『こういう映画を作ろう』ってなっていたら、『クレヨンしんちゃん』みたくなっていた。ギリギリのところだった」と話し、会場の笑いを誘った。
「未来のミライ」は、甘えん坊の4歳の男の子と未来からやってきた妹の不思議な“きょうだい”の物語。とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家にある日、甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃんに生まれたばかりの妹がやってくる。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんなとき、くんちゃんが出会ったのは、未来からやってきた妹「ミライちゃん」だった……というストーリー。ちょっと変わった“きょうだい”が織りなす物語と誰も見たことのない、小さなお兄ちゃんの大きな冒険が描かれる。
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