俳優の舘ひろしさんが27日、NHK名古屋放送局(名古屋市東区)で行われた11月スタートの連続ドラマ「マチ工場のオンナ」の会見に主演の内山理名さん、共演の永井大さんと出席した。同作は愛知県の町工場が舞台で、名古屋市出身の舘さんは「キーワードは(名古屋弁の)『たわけ』。僕は名古屋弁がしゃべれるので、名古屋弁のニュアンスを残してやらせていただいています」と語った。
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当初、台本は名古屋弁で書かれていたというが、舘さんは「全編、名古屋弁でやるのはちょっと……見ている方もつらいかなと思いまして、全体的には標準語にしてもらった。たわけというキーワードを残しました」と作品へのこだわりを説明。8月18日から同局や名古屋近郊で撮影を行っており、「実家が(NHK名古屋放送局の)すぐそば。NHK名古屋の作品をやるたびに親孝行ができる。願ったりかなったりの作品」と頬を緩ませ、「2度ほど母と飯を食ったりしました」とプライベートを明かしていた。
今回、舘さんは、内山さんが演じる専業主婦、有元光の父親役で出演。病気のため、1話で死んでしまう役どころで「死ぬところは、自分としては、もっと枯れた感じを出したいと思っていたのに、生臭い。まったく枯れた感じが出なくて、自分の俳優としての限界を感じているところ……。(2話以降は)亡霊になったりして出てきます」とジョーク交じりに語り、内山さんらを笑わせた。舘さんは、2話以降も過去のエピソードなどで毎話、登場する予定。
東京都大田区に本社を置く「ダイヤ精機」の諏訪貴子社長が自身の体験をつづった奮闘記「町工場の娘」(日経BP)が原作。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」などを手がけた大島里美さんが脚本を手がける。ドラマは、光(内山さん)が、父親が急逝したことで突然、赤字経営の町工場の社長を継ぐことになり、次々と試練が訪れる……というストーリー。永井さんは光の夫を演じる。内山さんがNHKの連続ドラマで主演するのは今回が初めて。
11月17日から毎週金曜午後10時に総合テレビで全国放送。全7回。
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