声優の神谷浩史さんが24日、劇場版アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の第2章「発進篇」(羽原信義監督)の初日舞台あいさつに登場した。シリーズ構成の福井晴敏さんから「(第2章が)ひどい終わり方でしたね」と毒舌が飛び出すと、作品の鍵を握るキャラクター「クラウス・キーマン」役の神谷さんも「(劇場版アニメの)第1章は(アフレコで)絵があったんですが、第2章はアフレコは(なかなか)無いし、絵は無いし。これ、できるのかな(と思っていた)」とアフレコの大幅遅れを“暴露”していた。
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福井さんの毒舌に、羽原監督は「誰が考えた!」と突っ込むと、福井さんは「(観客の)みんなは大人だから。大人なんて(次の第3章完成までの)2、3カ月なんですぐ」と切り返して観客を笑わせた。
2人の会話の後で神谷さんは「いやあ、(アニメが)できましたね、本当に。(私の)アフレコが絶望的に無かったので。久々に(アフレコで)羽原監督のコンテを見て、監督の絵が好きなのでうれしかったのですが、ずっとコンテなんですよ」と明かした。福井さんは「我々も不安でした」と話すと、神谷さんも「僕も不安でした」と応じた。羽原監督は「福井さんは(私と)一緒(の立場)じゃないですか」と“抗議”していた。
また、福井さんは、エンディングの主題歌を担当する女神テレサ役の神田沙也加さんに、シリーズ全7編が完成するか、監督の体調が心配なので“テレサの祈り”をしてほしいとリクエスト。神田さんは両手を組んで羽原監督に「この作品はマジであなたにかかっています」と祈りを捧げた。羽原監督は「泣きそうなんですけど」と話すと、福井さんは「(制作が)終わったら昇天しそうですね」と話し、神谷さんは「さっきから不吉なことしか言ってないんですが」と、暴走気味の福井さんを制止していた。舞台あいさつには、桐生美影役の中村繪里子さんも出席した。
「宇宙戦艦ヤマト2202」は、1978年に公開された「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」をモチーフにした劇場版アニメで全7章の予定。イスカンダルからヤマトが帰還して数年後、宇宙の平和を願う女神テレサの願いとは反対に、宇宙の覇者を目指す帝星・ガトランティスが台頭し、地球は軍備増強の道を歩み始める……というストーリー。「発進篇」は同日から2週間限定で上映される。
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