マンガ質問状:「ライト姉妹」 ラノベ愛があればこそのネタ 長いタイトルはラノベを参考に

「ライト姉妹 ~ヒキコモリの妹を小卒で小説家にする姉と無職の姉に小卒で小説家にされるヒキコモリの妹~」のコミックス1巻のカバー
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「ライト姉妹 ~ヒキコモリの妹を小卒で小説家にする姉と無職の姉に小卒で小説家にされるヒキコモリの妹~」のコミックス1巻のカバー

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」などの谷川ニコさんの「ライト姉妹 ~ヒキコモリの妹を小卒で小説家にする姉と無職の姉に小卒で小説家にされるヒキコモリの妹~」です。「コミック電撃だいおうじ編集部」(KADOKAWA)の担当者に作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 ――この作品の魅力は?

 優しいママにめちゃくちゃ甘やかされて学校にも行かず、引きこもり生活を謳歌(おうか)している主人公が小説家を目指すというお話です。大学を出て就職はしたものの、サラリーマン生活が嫌になって仕事をやめた無職の姉が、それをフォローする役割となっています。何の前知識もなく、ゼロから始めた二人が目標に向かってあがく様子を眺めていてください。

 ――作品が生まれたきっかけは?

 きっかけは、当時、生活保護が世間で話題になっていたので、そこからヒントを得て、外に出ないでゴロゴロしながら生活するにはどうすればいいか?と考えたところが出発点です。ビジュアル的に男だと救いがないので、美人姉妹にしました。タイトルは、ラノベには内容説明を兼ねた長いタイトルが多いので、参考にしました。

 ――編集の際、苦労した点、面白かったエピソードを教えてください。

 著者の谷川ニコ氏はマンガ家になりましたが、最初ラノベ作家にもなりたかったそうです。この作品ではラノベをディスっているようなネタが多いですが、それは芸風でラノベへの愛あればこそのネタですので、そのあたりは温かい目で見てください。

 ――今後の展開は?

 アイデアが面白ければ、そっちへ行ってしまう行き当たりばったりのお話なので、どう転がるか正直私にも分かりません。キャラクターは増えていくと思うので、楽しみにしていてください。

 ――読者へ一言お願いします。

 話が続くも続かないも売れ行き次第のシビアな世界なので、ぜひ単行本をお買い求めください!

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