東京・台場に人気アニメ「機動戦士ガンダム」の新しい“実物大立像”が展示されることが5日、分かった。「ダイバーシティ東京」(東京都江東区)で同日に行われた「実物大ガンダム立像クロージングセレモニー」で発表された。同施設のフェスティバル広場に2012年から5年間設置されてきた実物大ガンダム「RG1/1 RX78-2ガンダム Ver.GFT」立像の展示はこの日で終了となるが、17年秋を目標に新たにアニメ「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」に登場する白いモビルスーツ「ユニコーンガンダム」の実物大立像を設置する新プロジェクトを展開する。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
“実物大ガンダム”は09年夏、潮風公園に「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」の一環として登場。イベントは52日間で約415万人を動員し大きな話題を呼んだ。その後、「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」に「RG1/1 RX-78-2 ガンダム」として、ビーム・サーベルを右手に持った姿で登場。12年春に「RG1/1 RX-78-2 ガンダム Ver.GFT」として現在の臨海副都心エリアに復活した。
新立像は、「リアル」をコンセプトに迫力あるガンダムを身近に“体感”できるエンターテインメントとして提供する「TOKYOガンダムプロジェクト 2017」の一環として設置。また、同所7階の施設「ガンダムフロント東京」閉館後、17年夏からバンダイによる新施設「THE GUMDAM BASE TOKYO」のオープンも決定。国内最大規模の「ガンプラ」総合施設として運営していくという。
この日は、「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親として知られる富野由悠季監督や、バンダイナムコホールディングスの田口三昭社長、創通の出原隆史副社長、サンライズの宮河恭夫社長らも出席。会場には、多くのファンらが駆けつけ、新プロジェクトが発表されると、大きな歓声が湧き起こった。
富野監督は「一アニメ作品のキャラクターでしかなかったものが、皆さんのお力をいただいて、何かまた次の新しいものが作られるのではないのかなということを思わせていただきました。次のガンダムも立ち上がります。そして、さらにまた次のガンダムも立ち上がるらしいです。そういうような姿を見せてもらうことで、次の若い世代がこういうものを作っていきたいとか、そう思ってもらえるのではと思います。逆にそういうものを提供することができた年寄りとしてはとてもうれしいです」と語っていた。
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